多摩センター駅のほど近くに聳えるひときわ高いビル。
「よく生きる」 という理念でお馴染みの企業、ベネッセの東京本社ビルです。
ベネッセというと、こどもちゃれんじや進研ゼミなど、
教育関連の企業というイメージが強いかもしれませんが。
実は、ベネッセハウスや地中美術館など、
直島を中心とした大々的なアートプロジェクトも手掛けています。
そんなアートと関りが深い企業だけに、
東京本社のビルの周囲にも、アート作品が設置されていました。
例えば、フランスの女性彫刻家ニキ・ド・サンファルによる 《蛇の木》。
このすぐ近くに、サンリオピューロランドがありますが、
サンリオの世界観に負けないほど、カラフルでポップな作品です。
また、例えば、同じくニキ・ド・サンファルによる 《恋する鳥》。
よく見ると、鳥と人とがガッシリとハグしています。
種族を超えた恋。
『シザーハンズ』 や 『シェイプ・オブ・ウォーター』 のような世界観です。
さて、本日紹介したいのは、ニキの作品ではなく。
本部ビルのロビーに設置されているこちらの作品です。
続・無料で観れる 美術百選
003 トニー・スミス 《ムーン・ドッグ》
作者は、トニー・スミス。
アメリカ出身の彫刻家にして、建築家。
明日館や旧帝国ホテルの設計で知られるフランク・ロイド・ライトの助手を務めた人物です。
イギリスの彫刻家トニー・クラッグと、
アートテラー・とに~と合わせて、美術界の3大トニーに数えられるとかいないとか (←?)。
こちらのトニーは、生涯にわたってミニマルで幾何学的な彫刻を多数制作。
世界各国に彼の作品が設置されています。
どの作品も、もれなく巨大。
彫刻であり、建造物でもあるようです。
ベネッセ東京本部ビルにある作品も例外ではなく、かなりの大きさがありました。
あまりにも巨大でスペースを占めるため、
作品を避けるように、テーブルセットが設置されています。
正直なところ、“何でまたこんなジャマ・・・もとい、
デカい作品をロビーに置いたんだろう?” と首を傾げたくなりました。
・・・・・・・・いや、きっと、こういう風に疑問を持つこと、これこそが学習なのでしょう!
さすがはベネッセ。
<無料で観れる美術 データ>
ベネッセコーポレーション東京本部
住所:東京都多摩市落合1-34
アクセス:○京王相模原線「京王多摩センター」駅徒歩5分
○小田急多摩線「小田急多摩センター」駅 徒歩5分
○多摩モノレール「多摩センター」駅徒歩6分