1年以上ぶりに、宮川香山 眞葛ミュージアムへ。
こちらは、知る人ぞ知る眞葛焼を紹介する知る人ぞ知る美術館です。
現在、そんな宮川香山 眞葛ミュージアムでは、
“大・高浮彫展 ~超絶技巧の眞葛焼~” が開催中。
世界をアッと言わせた初代宮川香山の高浮彫作品の数々を目にすることが出来ます。
高浮彫とは、絵や模様などを土などで厚く浮き上がらせ立体的に装飾していく技巧のこと。
初代宮川香山の高浮彫は、単なる技巧のレベルを軽く超え、超絶技巧の域に達しています。
陶器に彫刻が取り付けられているように見えますが、これ全体が陶器です。
羽毛や葉の1枚1枚や岩肌や滝の流れも、陶器で完全に再現してしまうとは。
初代宮川香山・・・恐ろしい子!
展示されていた作品の中でもっとも衝撃を受けたのが、 《氷窟白熊花瓶》 です。
垂れた釉薬で、氷柱を表現。
(しかも、先端が透明になっており、溶けた水までも表現)
さらには、花瓶の中心がくり抜かれ、氷窟のように。
その中から、白熊が顔をのぞかせます。
こんなにも表情豊かな花瓶が、他にあるでしょうか。
どんな花を活けても、花が目立たないに決まっています (笑)
似たような例で言うと (?) 、《花ニ鳥細工楽園飾皿》 に関しては、
どんな料理を盛り付けても、料理が目立たないに決まっています。
というか、そもそも盛り付けられる気がしないです。
ちなみに、今回の展覧会は、嬉しいことに写真撮影がOK。
僕のお気に入り作品である初代宮川香山の遺作 《琅玕釉蟹付花瓶》 も写真撮影OKでした。
カメラを構えてみて初めて気づいたのですが、
初代宮川香山の作品は、360度どのアングルから見ても絵になります。
使い勝手は脇に置いて、“観られる” ことに特化した陶芸作品なのでしょう。
陶芸が好きな人はもちろん、陶芸の面白さがよくわらかないという人にこそオススメの展覧会です。
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大・高浮彫展 ~超絶技巧の眞葛焼~
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