現在、東京都美術館では、“ボストン美術館の至宝展” が絶賛開催中。
その半券を持って行くと、ギャラリーA・B・Cで開催中の展覧会、
“杉戸洋 とんぼ と のりしろ” が、300円引きで観られるそうです。
(もちろん、こちらの展覧会だけを鑑賞することも可能です!)
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、国内外で活躍中の杉戸洋さん (1970~) の東京の美術館では初となる個展で、
前川國男の設計による東京都美術館の吹き抜け空間を存分に生かした展覧会となっています。
ちなみに、下の写真の人物が、杉戸洋さん。
オープニングの挨拶とは思えないほどのラフなファッションでした。
完全にコンビニに行くような格好です。
そんな飾らない人柄が、まさに作品にも表れています。
実に飾らない作風。
というか、一部の作品は、本当に壁に飾られていませんでした。
展覧会を観た率直な感想は、ただ一言。
“よくわからない” 展覧会でした。
杉戸さんの作品は、抽象なのか?具象なのか?
これらの作品を通じて、何か伝えたいことがあるのか?特にないのか?
展覧会は、これで完成形なのか?それとも、まだ準備中なのか?
いろいろ、よくわかりませんでした。
そもそも、展覧会としてオモシロかったのか?オモシロくなかったのか?
ちゃんとすべて見終えたはずなのに、その答えが自分の中で出せません。
オモシロかったと言い切れない時点で、それはオモシロくないということ。
いや、でも、オモシロくないとも自信を持って言い切れないわけで・・・
ということは、やっぱりオモシロくなくはないのか?
と、自分の中の感情が、よくわからないことになっています。
一つだけ確実に言えるのは、この “よくわからない” 状態が、イヤな感じではないということ。
むしろ、ちょっと心地よさすら感じています。
こんな不思議な体験を味わえるのが、杉戸さんの作品の魅力なのかもしれません。
ちなみに、今回の展覧会のメインとなるのが、こちらの大作。
タイルの床やコンクリートの壁といった、
東京都美術館の独特な展示空間から着想を得た新作だそうです。
使われているのは、愛知の常滑で制作したというタイル。
高さ4メートル!
幅15メートル!
そして、そのタイルの総量は、なんと約2トン!
それだけ超巨大な作品であるにもかかわらず、重厚感は全く感じられません!
むしろ、軽やかに感じるほどでした。
たぶん、これこそが、杉戸マジック。
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杉戸洋 とんぼ と のりしろ
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