美術品を手に、銀座を代表するギャラリーの数々を訪問し、
昔話 『わらしべ長者』 のように、物々交換してもらおうという企画。
それが・・・
わらしべ長者生活開始から、早2ヶ月。
我が家を飾っていた阿部瑞樹さんの作品が、
ツジモトコウキさんの作品に変わり、
伊賀敢男留さんの作品に変わり、
途中、有元利夫の版画作品にも変わり・・・と、
ここまで順調も順調に交換が進んできたわけですが。
前回訪れた小林画廊で、まさかの展開に。。。
南米のよくわからない土人形へと変貌を遂げてしまいました。
“む~~~ん” じゃねーよ!!
なんか呪術的なヤツかもしれないので、これは早く交換するに限ります。
しかし、誰が交換してくれましょう??
と、悩んでいたところ、お世話になっているギャラリストさんから一本の連絡が入りました。
『とに~さんが面白そうな企画をしていることを聞きました。
うちの画廊も、いつでも協力しますよ』
とのこと。
これはグッドタイミングです。
何と交換するかは内緒にして、とりあえず訪れてみることにしました。
やってきたのは、岡本太郎の 《若い時計台》 がシンボルとなっている数寄屋橋公園。
そこに隣接する数寄屋橋ビルの3階にある銀座柳画廊です。
相変らず、床がふかふかで、
ゆったりとした心地良い雰囲気が漂っています。
今さらながら、わけのわからないブツを持ってきたことを反省です。
とは言え、まぁまぁな重さのものゆえ、
このまま引き返して持って帰るのもなんなので、一応、見せてみることに。
ちなみに、こちらがメールをくれた副社長の野呂洋子さんです。
元はIBMのエンジニアだったという異色の経歴を持つ野呂さん。
老舗画廊三代目だった社長との結婚を機に、ギャラリーの世界に飛び込んだのだそうです。
そのあたりの詳細は、こちらの本に↓
銀座の画廊経営/ファーストプレス
そんな別の世界からアート界に飛び込んだ同士ということもあるのでしょう。
いつも何かと親身になってくださる野呂副社長。
「きっと今回も何とかしてくれるはず!」 と恐る恐る中身を取り出すと・・・
「あら、可愛いじゃない!」
想定外の好反応。
「じゃあ、どの作品と交換しましょうか?」
とノリノリです。
銀座柳画廊とは長い関わりのある洋画家・岡野博さんの作品や、
本日から来週16日まで個展が開催中のスペイン在住の長縄眞兒さんの作品とも、
交換してくれそうな勢いでしたが。
いろいろ悩んだ末、野呂さんが選んだのは、
喜多尾ボンタン礼子さんというフランス在住の画家の作品でした。
日本にいた頃は、歯科技工士として働いていたそうで、
その後、パリに渡り、ルーブル美術館で模写をして絵画を学んだという異色も異色の経歴の持ち主。
絵を観た瞬間、なんとなくシャルダンを連想したのですが、
もしかしたら、ルーブル美術館でシャルダンの静物画も模写していたのかもしれません。
元エンジニアのギャラリストさんのおかげで、
元歯科技工士の画家が描いた絵と、元吉本興業芸人の手元にあった土人形が交換されました。
【今回ご協力いただいた画廊】
銀座柳画廊
住所:東京都中央区銀座5-1-7 数寄屋橋ビル3F
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