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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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DOLL EXPO 2012

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FNS歌謡祭の会場でお馴染み (?) のグランドプリンスホテル新高輪大宴会場 「飛天」 に行ってきました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-飛天  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-飛天


ここには、いつぞやの建築ツアーで訪れましたが。
その時には、当然、 「飛天」 の中に入れるわけもなく。

“あぁ、中は、どうなっているんだろうなぁ”

と、指をくわえながら、外観だけを眺めて帰った記憶があります。


しかし、本日は、この会場で開催中の “DOLL EXPO 2012” を観るという名目で、
堂々と中に入ることが叶いました (←展覧会よりも、建築がメイン?)

ずっと憧れていただけに、建物内に一歩足を踏み入れた瞬間・・・

ドキドキドキドキドキドキ

村野藤吾の建築に圧倒されてしまいました。

「このデロンとした天井は、何ですかっ?!」

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-飛天


「何だか天国のような空間があるんですけど!!」

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-飛天


「天井もシャンデリアも、超豪華!!」

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-飛天


展覧会を観る前から、村野建築で、もはやお腹いっぱい状態です (笑)
しかし、せっかく来たのですから、
一応 “DOLL EXPO 2012” も観ておきましょう。あくまで一応。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-DOLL EXPO 2012


まず展覧会は、全部で3つのコーナーから構成される 『ドールギャラリー』 から始まります。
秋山信子さんや奥田小由女さんをはじめ、
国際的な評価も高い5人の作家の作品を展示する “特別招待作家展示” コーナーからスタート。
正直、ドールの世界に疎いので、ほとんどの作家さんを知りませんでしたが、
以前、松屋銀座での展覧会を観ていたこともあって、かろうじて与勇輝さんだけはわかりました。
ちなみに、出展されていた与勇輝さんの作品は、こちら↓

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-与勇輝


続いて、現代の創作人形界を代表する人気作家の作品を展示する “一般招待作家展示” コーナーが。
最初のコーナーに輪をかけて知らない人ばかりでしたが、
宇野亜喜良さんとムットーニさんは、存じ上げておりました。

ただ、名前は知らないものの (←失礼!) 、
さすがに招待作家さんだけあって、その出展作品は、当然に芸術的。
人形が “生きているよう” なのは、当然で、
さらに、それにプラスアルファが表現されている気がしました。


最後は、今回の展覧会に合わせた公募展により選出された “一般出展作品展示” のコーナー。
実に200点もの人形が並んでいる様は、圧巻です。
そして、このコーナーで、一般的な作品をたくさん目にしたことで、
ドールの世界に疎い僕でも、招待作家さんのドールが、どれだけ素晴らしいのか、
逆説的に、実感することが出来ました (笑)


・・・・・と、 “DOLL EXPO 2012” が、これだけで終わったのでしたら、
あまり一般ウケしない展覧会という気がしたので、星を付けなかったでしょうが。
(だって、入場料が2000円もするんですよ!)
“DOLL EXPO 2012” の後半戦 「広がる人形ワールド」 という展示が、とっても面白かったので、
星
(入場料が2000円でなかったら、2つ星ですよ!)


「広がる人形ワールド」 には、古今東西さまざまな人形が大集結しています。
エジプトの遺跡から発掘された人形から、
ハニワ、フランスのビスクドールに、現代の子供たちが遊ぶ人形まで。
もはや、一つの ‘人形ミュージアム’ と呼べるくらいに充実した内容です。

圧巻だったのは、リカちゃん人形の特集コーナー。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-リカちゃん


初代から4代目まで、歴代のリカちゃんが大集合していました。
こんなにもリカちゃんがいると、ちょっと怖いです (笑)

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-年表  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-リカ


どの年代のリカちゃん人形を、食い入るように見つめるかで、
会場にいたお客さんの、だいたいの年齢がわかってしまいました。
年齢がバレたくない方は、上手いこと、このゾーンは切り抜けてくださいませ (笑)


リカちゃん人形があるならば、こちらの人形も負けてはいません。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ジェニー


タカラ生まれのジェニーです。
(リカちゃんは、トミー)

興味深かったのが、ジェニーちゃんで見るファッションの歴史の展示。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ファッション史


バブル期はボディコンを着てみたり、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ボディコン


浜崎あゆみの影響を受けてみたり、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-あゆ


ガングロにしてみたり、コギャルしてみたり、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ガングロ


ジェニーちゃんは、かなりファッションに敏感です (笑)
ちなみに、最新のジェニーちゃんのファッションは・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-akb


AKB48スタイル!
ドールの世界でもAKB旋風が巻き起こっていたなんて、知りませんでした。


女の子のドールで、もう一つ忘れてはいけないのが、アメリカ生まれのバービー。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-バービー


さんざんリカちゃんやジェニーちゃんを見てしまった後に、バービーを見ると・・・

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-バービー


その顔立ちの濃さに、多少胸焼けがしました。。。(笑)
日本人には、あまりウケないような気が。。。


「そろそろ着せ替え人形は、ご遠慮願いたいなぁ」 (←?) と思っていたところに、現れたのが、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-テディベア  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-テディベア


ご存じ、テディベア。
その生みの親であるマルガレーテ・シュタイフが、
最初に作ったとされるぬいぐるみのレプリカも、テディベアと一緒に並んでいました。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ゾウ


ちなみに、この象のぬいぐるみは、
マルガレーテ・シュタイフが最初に作ったぬいいぐるみであると同時に、
世界初のぬいぐるみでもあるのだとか。
ぬいぐるみ第一号は、意外にも、象だったのですね。


リカちゃん人形、ジェニー、バービー、テディベア・・・
と、女の子向けなドールが続いた後は、いよいよ (←) 男の子向けゾーン!

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-フィギュア


懐かしのブリキのおもちゃから、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ブリキ


ウルトラマンや仮面ライダーといったヒーローもの、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ヒーロー


男の子が大好きな合体ロボットに、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-合体


ガンダム、スラムダンク、キン消し (=キン肉マン消しゴム) まで。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ガンダム


まさに、おもちゃ箱のような展示に、大興奮 (笑) !!
いやぁ、よくぞこれだけ集めたものです。
ちなみに、ここに展示されていたおもちゃの中で一番衝撃だったのが、これ↓

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-ウルトラマンバイク


“帰ってきたウルトラマンバイク” って(笑)

冷静に考えて、ウルトラマンが乗れるバイクって、どれくらいの大きさなのでしょう??
地球では乗り回して欲しくないものです。


さて、この展示のあとには、世界の人形たちの展示。

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-世界の人形 たて   アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-世界の人形


続いて、最新の人形として、

アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-akb48  アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】-akb48 アップ


AKB48のドールが紹介されていました。
ドールの世界で巻き起こるAKB旋風、再び、です!



一流作家によるドール作品だけでなく、
人形の歴史がわかる展示があったり、僕たちが慣れ親しんだ人形が多数展示されていたり。
「“DOLL EXPO”(= “人形の博覧会”) の名に偽りなし。」
充実の内容でした。
しかも、展示だけでなく、人形づくりワークショップや、
日替わりで、人形劇やからくり人形師のパフォーマンスが行われるなど、イベントも充実。
8月19日には、なんとパペットマペットのお笑いライブもあったそうです (笑)
確かに、人形ですけどね。






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