ガウディ、ピカソ、ダリ、ミロ・・・etc
建築界や美術界のスターを多数輩出した奇蹟の都市、それがバルセロナ。
そんな類まれなる芸術都市の魅力に迫るのが、
東京ステーションギャラリーで開催中の “奇蹟の芸術都市バルセロナ” という展覧会です。
展覧会場では、絵画を中心に、彫刻や家具、
さらには、宝飾品など多彩なジャンルの作品約150点が紹介されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
その大多数が、バルセロナから来日したもの。
それも、一か所ではなく、個人蔵を含む各所から集められています。
これほどの作品が一堂に会しただなんて!
まさに、奇蹟の展覧会といえましょう。
さて、そんな奇蹟の展覧会。
会場に入るとまず出迎えてくれるのが、こちらの伏し目がちな女性です。
作者は、彫刻家アウゼビ・アルナウ。
モデルは、バルセロナそのもの。
バルセロナという都市を擬人化した作品なのだそうです。
擬人化といえば、日本の伝統芸能かと思いきや、
100年以上も前にバルセロナで、擬人化がなされていたのですね。
ちなみに、アウゼビ・アルナウは、
当時のバルセロナを代表する彫刻家の一人とのこと。
もちろん、ガウディやピカソ、ダリ、ミロといった、
日本人にもお馴染みの巨匠の作品も展示されていましたが。
紹介されている作家のほとんどが、
アウゼビ・アルナウのように、「はじめまして」 なお方ばかり。
ただ、日本で紹介される機会が少ないというだけで、その実力は折り紙付きです!
個人的に一押しなのは、ルマー・リベラ。
くつろいだ姿の女性を描かせたら、
彼の右に出るものはいないのではないでしょうか。
ルマー・リベラ 《夜会のあとで》 1894年頃、カタルーニャ美術館 ©Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona (2019)
夜会から帰ってきたら、まず靴を脱ぐ。
足を組んで脱いでいる姿に、なんともいえないリアリティを感じます。
いつの時代も、女性は大変なのですね。
今日も一日お疲れ様です。
メディキュットをプレゼントしてあげたくなりました。
それともう一人、推したいのが、サンティアゴ・ルシニョル。
ピカソにも影響を与えたといわれる人物で、
若き日には、モンマルトルで芸術活動を行っていたバルセロナの巨匠です。
サンティアゴ・ルシニョル 《自転車乗りラモン・カザス》 1889年、サバデイ銀行 ©Banco Sabadell Collection
展覧会では、ルシニョル作品が数点紹介されていましたが、
どの作品からも、描かれた人物のキャラクターがちゃんと伝わってきました。
特に印象的だったのは、《ボヘミアン ― 室内のエリック・サティ》 (画面中央)。
聴く人も弾く人も眠くなる曲 『ジムノペディ』 で、
お馴染みの作曲家エリック・サティを描いた一枚です。
なんでも、エリック・サティは、“人間嫌い” を自称していたのだそう。
そんな彼が、自室に誰かを招き入れるだなんて。
それも、その姿を描かせるだなんて。
レア中のレアケースなのだとか。
・・・・・・・とはいえ、この絵を見る限り、
完全にエリック・サティは、家に招き入れたことを後悔していますね。
自分の部屋なのに、隅っこのほうに避難しています。
すみっコぐらし。
ちなみに、今回の展覧会では、
都市の近代化が進んだ1850年代から約80年間のバルセロナがフィーチャーされています。
展覧会のラストを飾るトピックは、1930年代後半のスペイン内戦。
ピカソやダリ、ミロといった画家たちが、
スペイン内戦を契機に制作した作品の数々が紹介されていました。
(注:大人の都合で、会場風景を紹介することはできません。あしからず)
なお、スペイン内戦がきっかけとなった作品の中で、
もっとも有名なのは、やはりピカソの 《ゲルニカ》 でしょう。
国外はもとより、国内での貸し出しも禁止されている 《ゲルニカ》。
もちろん今回の展覧会には出展されてはいません。
しかし!
東京ステーションギャラリーから、徒歩数分の場所にある丸の内オアゾの中に、
なんと実寸大かつ忠実に再現された 《ゲルニカ》 の陶板壁画が展示されているのです。
これもまた奇蹟。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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建築界や美術界のスターを多数輩出した奇蹟の都市、それがバルセロナ。
そんな類まれなる芸術都市の魅力に迫るのが、
東京ステーションギャラリーで開催中の “奇蹟の芸術都市バルセロナ” という展覧会です。
展覧会場では、絵画を中心に、彫刻や家具、
さらには、宝飾品など多彩なジャンルの作品約150点が紹介されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
その大多数が、バルセロナから来日したもの。
それも、一か所ではなく、個人蔵を含む各所から集められています。
これほどの作品が一堂に会しただなんて!
まさに、奇蹟の展覧会といえましょう。
さて、そんな奇蹟の展覧会。
会場に入るとまず出迎えてくれるのが、こちらの伏し目がちな女性です。
作者は、彫刻家アウゼビ・アルナウ。
モデルは、バルセロナそのもの。
バルセロナという都市を擬人化した作品なのだそうです。
擬人化といえば、日本の伝統芸能かと思いきや、
100年以上も前にバルセロナで、擬人化がなされていたのですね。
ちなみに、アウゼビ・アルナウは、
当時のバルセロナを代表する彫刻家の一人とのこと。
もちろん、ガウディやピカソ、ダリ、ミロといった、
日本人にもお馴染みの巨匠の作品も展示されていましたが。
紹介されている作家のほとんどが、
アウゼビ・アルナウのように、「はじめまして」 なお方ばかり。
ただ、日本で紹介される機会が少ないというだけで、その実力は折り紙付きです!
個人的に一押しなのは、ルマー・リベラ。
くつろいだ姿の女性を描かせたら、
彼の右に出るものはいないのではないでしょうか。
ルマー・リベラ 《夜会のあとで》 1894年頃、カタルーニャ美術館 ©Museu Nacional d’Art de Catalunya, Barcelona (2019)
夜会から帰ってきたら、まず靴を脱ぐ。
足を組んで脱いでいる姿に、なんともいえないリアリティを感じます。
いつの時代も、女性は大変なのですね。
今日も一日お疲れ様です。
メディキュットをプレゼントしてあげたくなりました。
それともう一人、推したいのが、サンティアゴ・ルシニョル。
ピカソにも影響を与えたといわれる人物で、
若き日には、モンマルトルで芸術活動を行っていたバルセロナの巨匠です。
サンティアゴ・ルシニョル 《自転車乗りラモン・カザス》 1889年、サバデイ銀行 ©Banco Sabadell Collection
展覧会では、ルシニョル作品が数点紹介されていましたが、
どの作品からも、描かれた人物のキャラクターがちゃんと伝わってきました。
特に印象的だったのは、《ボヘミアン ― 室内のエリック・サティ》 (画面中央)。
聴く人も弾く人も眠くなる曲 『ジムノペディ』 で、
お馴染みの作曲家エリック・サティを描いた一枚です。
なんでも、エリック・サティは、“人間嫌い” を自称していたのだそう。
そんな彼が、自室に誰かを招き入れるだなんて。
それも、その姿を描かせるだなんて。
レア中のレアケースなのだとか。
・・・・・・・とはいえ、この絵を見る限り、
完全にエリック・サティは、家に招き入れたことを後悔していますね。
自分の部屋なのに、隅っこのほうに避難しています。
すみっコぐらし。
ちなみに、今回の展覧会では、
都市の近代化が進んだ1850年代から約80年間のバルセロナがフィーチャーされています。
展覧会のラストを飾るトピックは、1930年代後半のスペイン内戦。
ピカソやダリ、ミロといった画家たちが、
スペイン内戦を契機に制作した作品の数々が紹介されていました。
(注:大人の都合で、会場風景を紹介することはできません。あしからず)
なお、スペイン内戦がきっかけとなった作品の中で、
もっとも有名なのは、やはりピカソの 《ゲルニカ》 でしょう。
国外はもとより、国内での貸し出しも禁止されている 《ゲルニカ》。
もちろん今回の展覧会には出展されてはいません。
しかし!
東京ステーションギャラリーから、徒歩数分の場所にある丸の内オアゾの中に、
なんと実寸大かつ忠実に再現された 《ゲルニカ》 の陶板壁画が展示されているのです。
これもまた奇蹟。
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