~前回までのあらすじ~
明けましておめでとうございます。
旧年中は、国宝ハンターに格別のご愛顧を賜わり、ありがたく御礼申し上げます。
おかげさまで、開始より1年と5か月で、308件の国宝に出合うことが出来ました。
本年も皆々様にとりまして、幸多い年でありますよう。
そして、国宝ハンターにとっては、国宝多い年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
え~と、新年早々、まずは、皆様に謝らなくてはいけないことがあります。
と言いますのも、昨年の12月14日に、銀座のアートカフェ “ART FOR THOUGHT” さんにて、
『笑いdeアートナイト~もっと国宝を観とかナイト~』
という国宝ハンター初のトークショーを開催したわけなのですが。
そのために、これまでの国宝ハンターの1年5か月の歩みを振り返っていたところ、
ハンティングした国宝の数に、カウントミスがあることが発覚しまして。。。
これまでにハンティングした国宝の数は、
正しくは、308件ではなく、306件でした。
悪意が無かったとはいえ、国宝ハンティング数を水増ししていました (>_<)
申し訳ありません。
以後、国宝ハンティング数を誤魔化さないように気を付けます。
と、謝罪から始まった3年目の国宝ハンティング旅。
2013年一発目は、三井記念美術館へ。
現在開催中の “ゆくとし くるとし ―茶道具と円山派の絵画―” で出展されている・・・
《紙本淡彩雪松図〈円山応挙筆/六曲屏風〉》 (ジャンル:絵画) を、無事にハンティングいたしました。
こちらは、きらめく白銀の世界に、堂々と屹立する松の姿を描いた、何ともおめでたい屏風絵。
今年の国宝ハンティング旅の門出を祝うに相応しい国宝と言えましょう。
ちなみに、雪の部分は、白い顔料で描かれているわけではなく、
あえて、何も描かないことで、紙の地の部分を雪に見せるというトリッキーな手法が使われています。
実は、わりと手抜きな作品?
しかも、近くでマジマジと観ると、松の葉も、テキトーな感じで描かれています。
やっぱり、手抜きな作品??
でも。
離れて観ると、あら不思議。
それはそれは、美しい雪と立派な松にしか見えないのです。
さすがの国宝クオリティです。
そして、翌日は、国宝ハンターのホームグラウンド (?) であるトーハクへ。
お正月ということで、本館とリニューアルした東洋館とで国宝を大盤振る舞い中。
《短刀〈銘行光/〉》 (ジャンル:工芸品) に、
京都の禅林寺の 《金銅蓮花文磬》 (ジャンル:工芸品) に、
京都の東福寺の 《禅院額字并牌字》 (ジャンル:書跡・典籍) に、
《王勃集巻第二十九、第三十》 (ジャンル:書跡・典籍) に。
珍しかった国宝としては、 《碣石調幽蘭第五》 (ジャンル:書跡・典籍)
何が書かれているのか、よくわかりませんが。
実は、こう見えて、楽譜。
琴曲である 『幽蘭』 の弾奏法を、序の形式で論じたものなのだとか。
いわゆる楽譜も読めませんが、こちらの方が、より読める気がしません (笑)
《紙本墨画瀟湘臥遊図〈章深の跋に「舒城李生作」とある/〉》 (ジャンル:絵画) も初見の国宝絵画でしたが。
絵そのものよりも。
スタンプ (=印) が、やたらと押されていることにばかり目が行ってしまいました (笑)
いくらなんでも、スタンプを押しすぎてはなかろうか・・・。
今回トーハクで展示されていた数々の国宝の中でも、
目玉となるのは、やはり2週間限定で特別公開されている・・・
《紙本墨画松林図〈長谷川等伯筆/六曲屏風〉》 (ジャンル:絵画) でしょう!!
その幽玄な世界は、まさに国宝の風格。
いつまでも見ていたくなる国宝でした。
というわけで、2日間で、8件という幸先の良いスタートが切れた2013年。
今年も、日本全国の国宝を求めて、走り続けます!
今現在の国宝ハンティング数 314/1085
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中!
(皆様のおかげで現在6位まで上がりました!快進撃!!)
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第四十八話 国宝ハンター、3年目に突入する!
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