東京芸術劇場にやって来ました。
・・・と言っても、演劇やコンサートを観賞しに来たわけではなく。
5階のギャラリー2にて開催されている・・・
“池袋モンパルナス―歯ぎしりのユートピア” を観賞しに来ました。
こちらは、豊島区が主催する美術展で、
かつて池袋周辺に広がっていたアトリエ村、
通称池袋モンパルナスを代表する作家たちの作品を紹介した美術展です。
サブタイトルの 「歯ぎしりのユートピア」 とは、
画家の野見山暁治さんが、自身も住んでいた池袋モンパルナスについて、そう評したことに由来するもの。
一度聴いただけでも、なんだか耳に残るフレーズです。
ちなみに、入場料は、なんと無料!
もし行かなかったら、のちのち歯ぎしりするかもしれませんよ。
さてさて、今回の美術展では、高山良策や、
《池袋駅東口》
寺田政明、
《発芽A》
長谷川利行、小熊秀雄・・・といった池袋モンパルナスの中心人物も、当然紹介されていましたが。
(↑AKB48でいうところの選抜メンバー)
出展作家の半分くらいは、その名を初めて耳にする作家ばかりでした。
(↑AKB48でいうところのアンダーガールズ)
いい意味で、池袋モンパルナスの層の厚さを実感できた美術展だったように思います。
個人的に、もっとも印象に残った池袋モンパルナスのアンダーガールズ (←?) の作品は、
榑松正利の 《夢》 という一枚。
そのタイトルと色鮮やかな緑が特徴的な画面から、
《夢》
アンリ・ルソーの作品を、かなり意識したものと思われますが。
単なるパクリではなく、榑松正利という作家なりのオリジナリティも、確かに感じられます。
今から70年以上も前に描かれたとは思えない、不思議な瑞々しさがありました。
機会があれば、他の榑松正利作品も観てみたいものです。
他にも、掛川寛の 《夜》 や、大塚睦の 《蜉化》 など、 (作品画像は割愛します。あしからず)
新たな作家との出会いがあって、小規模な美術展ながらも、かなりの満足感を得られました。
ちなみに。
この美術展は、6月5日までですが。
5月29日までは、池袋駅を中心に、
“第8回 新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館” というアートイベントが開催中。
そのアートイベントの一環として、池袋西口エリアには、
越後妻有トリエンナーレでお馴染みの北川フラムさんがデイレクションした現代アートが展示されています。
東京芸術劇場の至るところに、現代アートが。
さらに、池袋消防署やルミネ池袋、Echika池袋にも展示されています。
こちらも無料ですので、要チェックです。
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池袋モンパルナス―歯ぎしりのユートピア
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