昨日の午後は、ルイ・ヴィトン表参道へ。
・・・・・と言っても、ショッピングではなく、もちろんアートが目的です。
エルメスに、メゾンエルメス8Fフォーラムがあるように、
シャネルに、CHANEL NEXUS HALLがあるように、ルイ・ヴィトンにも、アートスペースがあるのです。
それが、ルイ・ヴィトン表参道の7階にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京。
一昨年にオープンしたばかりのアートスペースです。
そんなエスパス ルイ・ヴィトン東京で、現在開催されているのが、
ドイツ出身の芸術家トーマス・バイルレによる “Monuments of Traffic” という美術展。
ちなみに、タイトルを和訳すれば、 「交通のモニュメント」 となります。
はてさて、どんな美術展なのでしょう?
早速、会場へと足を踏み入れてみました。
すると、目の前には、こんな光景が―――
わー、表参道が一望できるー
・・・・って、まずは、エスパス ルイ・ヴィトン東京のロケーションに目がいってしまいましたが。
いやいや、それに負けず劣らず、トーマス・バイルレの作品群にも目が引き寄せられました。
特に、こいつ↓
エリック・サティの 『家具の音楽』 に合わせて、
アームを左右に振り続けるこいつに目が釘付けです。
その名も、 《Conducteur》 (=指揮者) 。
実は、こいつの正体は、アウディのフロントガラス・ワイパーなのだとか。
なるほど、どうりで目で追ってしまうわけです。
猫がネコジャラシの動きに引き寄せられるように、
人はワイパーの反復的な動きに引き寄せられてしまいますからね。
そういう意味では、 《Conducteur》 は、
美的感覚というよりも、本能的に、ついつい見入ってしまう作品という気がしました。
と、そんな 《Conducteur》 の目の前に広がっていたのが、 《Carmageddon / Motorway》 という作品。
床にギッシリと何かが敷き詰められています。
“ナニコレ?” と思って、近寄って見てみると・・・
そこには、何台もの車の姿が。
そう、床にギッシリと敷き詰められていた何かの正体は、自動車道。
無数の自動車道が格子状に広がっているという何ともシュールな光景に、
思わず東京の交通事情を連想してしまうのは、僕だけでしょうか。
また、壁面に設置された 《Trashcar on bent motorway》 も想像力を刺激してやまない作品でした。
自動車事故をモチーフにしつつも、どこかのどかでユーモラスさも感じる。
なんとも不思議な味わいのアート作品でした。
会場には、トーマス・バイルレによる 「交通」 をテーマにした作品が他にも展示されていましたが。
そのどれもに、彼にしか出せないような味わいがあって、非常に興味深かったです。
これだけのクオリティの美術展を、見晴らしの良いロケーションで、
それも、写真撮影自由に見せてくれるルイ・ヴィトンの太っ腹さに感謝です。
しかも、入場料は無料!
さらに嬉しいことに!!
こちらの美術展の図録が、もれなく会場で貰えちゃうのです。
ハードカバーのしっかりした作りで、作品や会場の写真もカッコよくて、
さらには、トーマス・バイルレのインタビューも収録された全60ページの図録。
とても無料のものとは思えないクオリティの高さでした。
正直、この図録のためだけに足を運ぶ価値は、大いにありです (笑)
8.45メートルという天井高を誇るエスパス ルイ・ヴィトン東京ですが。
そのホスピタリティの高さは、まさに天井知らずです。
5位以内を目指して、ランキングに挑戦中!(現在12位です)
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Monuments of Traffic
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