「来年は キッちりと合ふ 子供服」
「ネクタイに せめての若さ 装ひて」
「設けたは 会社なりけり 大晦日」
こんな川柳を詠んだ川柳作家がいます。
その名は、森井荷十 (1885~1948)
近代川柳の先駆者として、川柳史にその名を刻む作家なのだそうです。
そんな森井荷十には、もう2つの顔がありました。
1つは、勤続40年にも及ぶサラリーマン。
そして、もう1つは、アートコレクター。
2つを合わせれば (?) 、サラリーマンコレクターです。
そう、彼は、サラリーマンコレクターの先駆者でもあったのです。
そんな森井荷十の貴重なコレクションが、
現在、練馬区立美術館にて、無料で (←はい、ここ大事!) 展示されています。
“森井荷十コレクション展” は、2月14日まで。
まぁ、言っても、
一サラリーマンコレクターのコレクション展ですし、無料ですし。
正直、そこまで期待はしていませんでした。
ところが。。。
鏑木清方の作品はあるわ。
富岡鉄斎の作品はあるわ。
山口蓬春の作品はあるわ。
小林清親の作品はあるわ。
かなり充実のコレクション。
サラリーマンをなめてました。
すいません。
しかも、コレクションされた作品すべてに、
なんとなく共通する “品” のようなものが感じられました。
こんな充実のコレクションをしていた森井荷十って、一体どんな人なのでしょう?
是非、顔を拝んでみたいものです。
・・・と思った矢先、
あの岡本太郎の父・岡本一平が描いた 《森井荷十似顔絵》 が展示されていました。
「wwwww」
うっすらと悪意のある似顔絵です。
とても、立派なアートコレクターには見えません。
他にも、田中一村の短冊画など、
同時代のアートコレクターだからこその貴重なコレクションの数々が展示されており、
常設展示室1室だけの美術展でしたが、内容は濃ゆいものでした。
これだけ内容が濃くて、無料なのに。
会場は、休日ながら、結構な空き具合。。。
代わりに、2階で開催されていた “練馬区小学校連合図工展” (1/21~26) は大混雑!
まぁ、確かに、そっちのが混みますわな。
「複雑な 想いを抱えて 中村橋 とに~」
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森井荷十コレクション展
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