川崎市岡本太郎美術館を訪れる際に、
その前を何度も通っていますが、一度も入ったことが無かった川崎市立日本民家園。
こちらは、昭和42年にオープンした日本の古民家を中心とした野外博物館です。
川崎市内に建てられていた民家を中心に、
おもに東日本の茅葺屋根の民家が20棟以上も展示されているのだとか。
「・・・・・と言っても、どうせ民家しかないんでしょw」
と、あまり期待はしていなかったのですが。
長野県の伊那部宿にあった石置きの板葺きの薬屋はあるわ、
飛騨白川郷の合掌造りの民家はあるわ、
製粉・精米・藁打ちが出来る水車小屋はあるわ、
旧沖永良部の高倉もあるわ、
志摩半島の漁村にあった歌舞伎舞台はあるわ…etc
結論としては、とっても楽しい場所でした
広大な敷地に、たくさんの建物が点在しており、
それらを歩いて巡っては、中に入って楽しむことも出来ます。
さらに、
床上公開中という看板が入り口に置かれた民家は、
スタッフさんにより囲炉裏に火が入れられており、靴を脱いで上がることも可能。
この川崎市日本民家園での非日常体験は、
オーバーに言えば、 「東京ディズニーランドに匹敵するのでは?」 という気がします。
それでいて、入場料500円は、とてもリーズナブル。
むしろ、これまで一度も訪れなかったことが悔やまれるほどに楽しかったです。
・・・・・と、すっかり川崎市日本民家園を堪能させて頂きましたが。
本来の目的は、現在開催中の企画展 “建築史家・大岡實の建築” を観賞すること。
実は、先ほど写真で紹介した飛騨白川郷の合掌造りの民家の2階が企画展会場となっています。
ということで、山下さん家にお邪魔しました (笑)
今回の企画展で取り上げられているのは、建築史家・大岡實。
若いころは、イケメンだった (?) 大岡實は、
日本民家園の設立に深い関わりのある人物で、川崎大師の建築群でも知られています。
さらには、浅草の浅草寺や、
芝増上寺などの社寺も、大岡實によるもの。
伝統的な日本建築を鉄筋コンクリート造で再建させたら右に出るものはいない、その第一人者的な人物です。
企画展示室には、そんな大岡實の代表作のパネルや設計図が、所狭しと紹介されていました。
おそらく普通の美術館や博物館で紹介されていたら、
それなりに興味深く観賞することが出来たのだとは思いますが。
いかんせん、川崎市立日本民家園そのものが楽しすぎて、
ほぼ企画展の内容が、頭に入ってきませんでした&印象が吹っ飛んでしまいました。。。
模型の一つでもあれば、まだ面白さは変わったのでしょうが。
周囲に、実物の建築が沢山あるだけに、パネルと設計図だけではどうにも・・・
ちなみに。
話を、川崎市立日本民家園そのものに戻しますが (笑)
園内に展示されている数々の民家の中で、
一際印象的だったのが、川崎市に建てられていたという原さんの住宅。
明治24年から22年をかけ、大正2年に完成したという超立派な民家です。
そんなことからも想像が付くように、原さんの家はお金持ちな家。
家の中も、お金持ちなオーラ (=成金臭) が漂っていました。
貧乏人の負け惜しみかもしれないですが、
僕は、この家の住人でなくて良かったです (笑)
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建築史家・大岡實の建築
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