2012年2月。
ミレーやコローなどバルビゾン派のコレクションで知られる村内美術館のHP上で、衝撃的な発表がありました。
-作品の展示変更のお知らせ-
ギュスターヴ・クールベ 「フラジェの樫の木」
上記の作品は、フランス政府の強い希望により、フランスの国宝と認定され、故郷オルナンに戻ることが決定いたしました。現在当館では展示しておりません。今後はフランス、オルナンのクールベ美術館の所蔵となり、展示される予定です。何卒ご了承下さいますよう、お願い申し上げます。
なんと村内美術館のマスターピースとも言うべき、
クールベ作の 《フラジェの樫の木》 が、
本国フランスに、ひそやかに “さよなら” してしまっていたのです。
その時から、妙に、イヤ~な予感がしていましたが。
案の定と言いますか何と言いますか。
今年6月25日をもって、一旦休館。
そして、7月11日に、リニューアルオープンを果たすこととなったのです。
では、どんな風にリニューアルしたのでしょうか。
新生村内美術館に行って、この目で確かめて参りました。
場所は変わらず村内ファニチャーアクセス 八王子本店の3階にあります。
さてさて、新生村内美術館の展示室に展示されていたのは、
ヘーリット・トーマス・リートフェルトの 《レッドアンドブルーチェア》 に、
柳宗理の 《バタフライスツール》 に、
ヴェルナー・パントンの 《パントンチェア》 に、
・・・・・って、椅子ばっかりやないか~い!
(ときどき、絵画作品も)
そう。
充実したバルビゾン派コレクションで知られた村内美術館は、
リニューアルの結果、家具と絵画のコラボレーション美術館へ変貌してしまったのです。
あまりの激変ぶりに、戸惑いを隠さずにはいられません。
というか、なぜ、八王子の家具屋まで足を運んで、
その美術館の中でまで、家具を観なければならないのか。
ただ、これまで600円だった入館料が300円にディスカウントされているところから察するに。
いろいろとあったのでしょう。いろいろと。
大人だから察します。
確かに、展示の内容は、大きく変わってしまいました。
それは、悲しいですが、仕方がありません。
しかし、村内美術館には、バルビゾン派のコレクション以外にも、
この美術館ならではの魅力があったはずです。
それは、館長さんのはしゃぎっぷり。
以前の村内美術館館長のはしゃぎっぷりは、
2009年8月10日付の記事にて、紹介させて頂きました。
さて、リニューアルした村内美術館でも、館長ははしゃいでいるのでしょうか?
それとも、いろいろあって気落ちして、大人しくなってしまっているのでしょうか?
果たして・・・??
会場の入り口に置かれた、とある配布物を目にして、判明いたしました。
館長さんは、相変わらずはしゃいでいます (笑)
その配布物の現物が、こちら↓
館長さんの面白いろはカルタです (謎w) 。
とりあえず、報告しておきますが、
実際に、そんなカルタがミュージアムグッズとして販売されているというわけではありませんでした。
ただ単に、館長さんが読み札を考えただけのもののようです。
例えば、 「か」 は、 「家具と絵画のコラボレーション美術・博物館は日本初」 、
「や」 は、 「柳宗理の不朽の名作mバタフライスツール」 というように。
ちなみに、 「つ」 は、 「徒然なるままに、いろはカルタを考案し」 でした。
これからの館長さんにも期待です。
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村内美術館
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