現在、ブリヂストン美術館では、 “画家の目、彫刻家の手” というコレクション展が開催されています。
こちらは、1889年当時には斬新だった絵画と彫刻を組み合わせた美術展、
“モネ・ロダン展” (@パリのジョルジュ・プティ画廊) にあやかって (?) 、
ブリヂストン美術館の所蔵する絵画と彫刻を組み合わせて紹介する美術展です。
例えば、クールベの 《雪の中を駆ける鹿》 の隣に、
動物彫刻の大家アントワーヌ=ルイ・バリーの 《牛》 を並べてみていたり。
ドガの絵画作品の隣に、
《踊りの稽古場にて》
ドガの彫刻作品を並べてみていたり。
《右手で右足を持つ踊り子》
はたまた、古代彫刻をモチーフにしたモローの作品を取り上げてみたり。
《化粧》
ブリヂストン美術館のコレクション作品を通じて、
さまざまな形の 「絵画と彫刻のコラボレーション」 を紹介しています。
その切り口は、なかなか楽しいものであっただけに、
肝心の 「絵画と彫刻のコラボレーション」 が少なくて、物足りなさを覚えてしまいました。
腹4分くらい。
“画家の目、彫刻家の手” というタイトルなので、
「画家:彫刻家=1:1」 の割合で作品が展示されていそうな気がしていましたが。
実際は、 「画家:彫刻家=4:1」 という感じでした。
彫刻作品は、あまり展示されない目新しいものがいくつかありましたが、
絵画作品に関しては、ほぼほぼ普段のコレクション展で展示されているものばかり。
初めてブリヂストン美術館を訪れる人にとっては、
ブリヂストン美術館のスターコレクションの数々を一度に目に出来てオススメの美術展ですが。
何度もブリヂストン美術館を訪れている人にとっては、
普段のコレクション展に毛が生えた (彫刻が増えた) 美術展といったところ。
ひとつ前の “カイユボット展―都市の印象派” で、力を使い果たしてしまったのでしょう (笑)
次の企画展に向けて、思う存分、体力回復をはかってくださいませ。
ちなみに、今回のマイフェイバリット作品は、ロートレックの 《騎手(Ⅰ)》
ここからのアングルで、騎手の姿を描く斬新さに目を奪われました。
自分も馬に乗って疾走しているような臨場感があります。
午年にピッタリの一枚です。
・・・・・・しかし、こちらはリトグラフ作品。
画家の目も、彫刻家の手も、あまり関係なかったです。
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画家の目、彫刻家の手
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