今回ご紹介する美術展は、
国立新美術館で開催中の “オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由-” です。
10月20日まで。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
ボストン美術館展ほどではありませんが。
オルセー美術館展も定期的に開催されているような気がします。
それだけに、今回のオルセー美術館展の開催の一報を聞いた際も、
“・・・・・・・また??”
という印象は否めませんでした。
が!!!
今回のオルセー美術館展は、本当にスゴかったです。
教科書でもお馴染みのマネの 《笛を吹く少年》 が来日しているだけでなく、
モネの記念碑的大作と言われている 《草上の昼食》 も初来日!
他にも、ミレーの最高傑作 《晩鐘》 に、
昨年の大々的なカイユボット展でも展示されなかったカイユボットの傑作 《床に鉋をかける人々》 に、
クールベに、カバネルに、セザンヌに・・・
と、オルセー美術館を代表する名作が揃い踏みでした。
「もしかして、オルセー美術館閉館しちゃうの?」 と逆に心配になるくらいのラインナップ。
その豪華なラインナップは、いいともの最終回を彷彿とさせるものがありました。
ここまでスゴいと、オルセー美術館展ではありません。
もはや、ただのオルセー美術館です (笑)
マネの 《笛を吹く少年》 も、モネの 《草上の昼食》 も、
カイユボットの 《床に鉋をかける人々》 も、もちろん良かったですが。
それれは、きっと他のメディアで、イヤというほど (?) 紹介されるでしょうから、
こちらのブログでは、それ以外に強く印象に残った作品をご紹介することにいたしましょう。
まずは、モネの 《死の床のカミーユ》 。
ボストン美術館展では、赤い着物を着て、あんなに笑顔を浮かべていたカミーユが・・・。
つい先日、世田谷美術館でお会いしたばかりなので、
リアルにカミーユが唐突に亡くなってしまったかのようなショックを受けました。
続いては、ジュール・ブルトンが落穂拾いの女たちを描いた作品を。
落穂拾いの女と言えば、ミレーが描いた 《落穂拾い》 が思い浮かぶことでしょう。
地面に残った穂を集める貧しい農婦を、敬虔な姿で描いた傑作です。
しかし、ブルトンが落穂拾いの女を描くと・・・
《落穂拾いの女たちの招集》
「何人いんだよ!!」
敬虔さは、ゼロ。
まるでバーゲン会場のようです (笑)
フレデリック・バジールの 《家族の集い》 も印象的な一枚。
画中の人物たちに、あまりにジロジロ見られて、居心地悪いことこの上なし。
全員に、 「誰、お前?」 と言われているような気がしてなりませんでした。
いや、もうこっち見ないでください。
最後は、現代アート好きな方に、是非紹介したい一枚です。
ポール・ボードリーの 《シャルル・ガルニエ》 です。
パッと見た時、森村泰昌さんの作品かと思いました (笑)
森村泰昌さんに、ソックリすぎ。
普段は、森村さんが名画に自分を寄せていますが、
まさか名画のほうが森村さんに寄せてくるパターンがあったとは。
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オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由-
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