3年に1度のアートの祭典・ヨコハマトリエンナーレ。
そんなアート界の夏フェスとも言うべき “ヨコハマトリエンナーレ2014” が、いよいよ開幕いたしました!
美術館の入り口前では、ヴィム・デルボアの 《低床トレーラー》 がお出迎え。
全長15m超の大型トレーラーを、ゴシック建築風に表現した作品です。
細部まで丁寧に作られているので、ずーっと観ていても飽きません。
(ただし、今の時期は、夏の暑さのせいで、ずーっと観ていたくても観ていられません)
そして、美術館に足を踏み入れると、そこには謎の巨大物が!
こちらは、イギリスのアーティストであるマイケル・ランディの 《アート・ビン》 という作品。
その正体は、なんとゴミ箱です。
ただし、何でも捨てていいというわけではありません。
捨てていいのは、芸術家が失敗作や捨て去りたいと考える過去の作品だけ。
そう、芸術家のためのゴミ箱なのです。
会期中適時、 《アート・ビン》 には、芸術家たちによって、作品が投棄される模様。
会期終盤には、どれくらいゴミ (?) が溜まっているのか、今から要注目です。
ちなみに、内覧会の日に、出展作家たちによって、早速いろいろと捨てられていました。
さてさて、そんなお祭り気分で始まる今回のヨコハマトリエンナーレですが・・・。
タイトルを目にして、若干の不安がよぎります。
・・・・・・・・。
すいません。ちょっと何言ってるか分かんないです (苦笑)
(レイ・ブラッドベリのSF小説 『華氏451度』 に由来したタイトルであることはわかりますが)
タイトルも、なかなかに難解な感じがしますが。
出展作品も、どちらかと言えば、コンセプチュアルな作品が多く、なかなかに難解な印象。
どうやら、アーティスティックディレクターを務めた美術家の森村泰昌氏が、
『My favorite things』 と豪語する作品が多くセレクトされているようです。
むべなるかな。
そういう意味では、芸術祭と言っても、いわゆるお祭り的な要素は少なく、
もっと純粋に 「芸術」 そのものを礼賛するかのような、原始的なお祭りに近いものを感じました。
全体的には、美術美術した (?) 真面目な芸術祭という印象でしたが。
出展作品は約400点 (!) もあるので、面白い作品も多数ありました。
その中で、特に気になった作品をいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、一度実物を観てみたかった吉村益信の 《豚;pig' Lib;》 。
「美味しそう!」 と 「可愛そう!」 という感情が同時に襲ってくる作品です。
こんな複雑な気持ちになるオブジェは初めてでした (笑)
続いては、木村浩さんの作品を。
《言葉》 1983(4枚組より)
こちらは、なんと絵画作品です。
既成のフォントを忠実に再現して描いているのだとか (決して、書いているのではありません!)
“スゴイ!けど、だからどうした?” 感が、ハンパない作品。
このような清々しくバカバカしい作品は好きです。
また、今回のヨコハマトリエンナーレのもう一つの主要会場である新港ピアには、
《台湾の移動舞台トレーラー》 (写真は32分の1の模型) 2014
やなぎみわさんの手によるデコトラが展示されています。
ただのデコトラ (?) かと思いきや、なんと舞台にトランスフォームする仕様になっていました。
この迫力ある作品は、普通の美術館には収まらないレベル。
美術館ではなく新港ピアという場所で開催するからこそ展示できる作品でした。
新港ピアには、他にも、大竹伸朗さんの新作をはじめ・・・
スケールの大きな作品が多数展示されています。
横浜美術館と新港ピア、両方観賞するだけで半日は必要です。
ヨコハマトリエンナーレを訪れる際には、時間には十分余裕を持ってお出かけくださいませ。
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ヨコハマトリエンナーレ2014
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