先日は、少し足を伸ばして、水戸へ。
茨城県近代美術館に行ってきました。
こちらでは、現在、 “美術の冒険 国立国際美術館コレクション展” が開催中。
ポスターに使われているピカソの 《肘かけ椅子に坐る裸婦》 や、
森村泰昌さんの 《肖像(ファン・ゴッホ)》 、奈良美智さんの 《長い長い長い夜》 を筆頭に、
ポール・セザンヌの 《宴の準備》 や、
マルセル・デュシャンの 《L.H.O.O.Q》 などなど、
大阪にある国立国際美術館のコレクションが約80点ほど紹介されている美術展です。
上で名前を挙げた芸術家以外にも、
カンディンスキー、ウォーホル、草間彌生さん、ヤノベケンジさん…と、ビッグネームがズラリ。
戦後から現在にいたるまでのアートシーンを、ギュッと凝縮したラインナップでした。
作品も面白いものが多く、見応えは充分なのですが。
・・・・・美術展としては、どうなのでしょう??
国立国際美術館のコレクションを、ただそのまま並べただけという印象。
例えるなら、デパ地下で買ってきた素材を、そのまま皿に移し替えただけかのような印象でした。
国立国際美術館のコレクションを新たな切り口で見せるとか、
せめてアレンジレシピのようなひと手間を加えて欲しいところです。
大阪まで足を運ばないと見られないコレクションが、
茨城県に足を運ぶだけで見られるということくらいしか、アピールポイントのない美術展でした。
とは言え、もし全く同じ内容を国立国際美術館で開催していたなら、
2つ星を付けたかったくらいに、内容の濃い現代美術展ではありました。
印象的な作品がいくつもありましたが、特にお気に入りは、島袋道浩さんの 《箱に生まれて》 です。
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(※写真はイメージです)
会場には、何の変哲もない段ボールが。
近づいてみると、段ボールが何かをしゃべっています。
しかも、関西弁で (笑)
よくよく聞いてみると、段ボールさんは、
「箱はええよ。いろんなところにいけるし」 ということを、繰り返し仰られていました。
ちなみに、ガムテープは出来るだけ綺麗に貼って欲しいとのことです。
段ボールがしゃべるという発想も、かなりアホらしくて素敵でしたが。
さらにアホらしかったのが、榎忠さんの作品です。
榎忠さんは、知る人ぞ知る伝説のアーティスト。
1970年代には、さまざまなパフォーマンスを展開していたそうです。
その中でも最も代表的なパフォーマンスが、
頭髪や髭などあらゆる体毛の半分を剃り落とした姿で街や電車の中を歩き回るというもの。
そして、その半刈りの状態で、彼は、とある国に旅立ったのだそうです。
その国とは・・・
ハンガリー
半刈りだから、ハンガリー。
ダジャレです。
プロジェクト名は、 《ハンガリー国へハンガリ(半刈り)で行く》 だったとのこと。
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美術の冒険 国立国際美術館コレクション展
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