現在、東京都現代美術館の常設展示室では、
開館20周年記念として、 “MOTコレクション特別企画 コンタクツ” が開催中です。
『常設展示室で開催されている東京都現代美術館のコレクション展=単なる常設展』
と侮ってはいけません。
世代や活動領域、手法の異なる作家同士を組み合わせて展示することで、
新たな化学反応を起こさせた、実に東京都現代美術館らしいエッジの効いた美術展です。
例えば、会田誠さんの作品とウォーホルの作品を組み合わせてみたり、
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 「コンタクツ」 2014年 展示風景
数字繋がり (?) で宮島達男さん河原温さんの作品を組み合わせてみたり、
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 「コンタクツ」 2014年 展示風景
樹木繋がり (?) で中ハシ克シゲさんの 《OTOMI》 と東山魁夷の 《森のささやき》 を組み合わせてみたり。
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 「コンタクツ」 2014年 展示風景
意外なところでは、SANAAの建築模型とイヴ・クラインの 《空気の建築 ANT-102》 が組み合わされていました。
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 「コンタクツ」 2014年 展示風景
展示室を進むたびに、
“次は、どんな組み合わせで来るのか?!”
とワクワク。
言うなれば、アーティスト同士の意外なコラボが楽しい 『FNS歌謡祭』 のアート版といった印象でした。
また、東京都現代美術館のコレクションだけでなく、
若手作家の特別出品や新作も紹介されているのも、この展覧会の特筆すべき点と言えましょう。
その中でも特に印象深かったのが、加藤泉さんの新作です。
このまがまがしくてポップな世界観は、唯一無二。
強烈なインパクトを受けました。
しばらく夢に出てきそうです。
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 「コンタクツ」 2014年 展示風景
また、冨井大裕さんの作品も、ある意味でインパクトが大きかったです。
作品名は、 《ゴールド・フィンガー》 。
作品名から受けるカッコいいイメージとは裏腹に (?) 、
開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 「コンタクツ」 2014年 展示風景
冨井大裕 《ゴールドフィンガー》 2014年 (作家蔵)
壁に画びょうを綺麗に貼り並べただけの作品です (笑)
アートの持つ自由さが、存分に感じられました。
最後にオススメしたいのが、僕の好きなアーティストの一人・福田尚代さん。
彼女は、本を素材にした作品を多く発表しているアーティスト。
今回は、こんな作品を発表していました。
福田尚代 《ふたたび、緑の方へ》 2014年 (作家蔵)
さらに注目なのは、壁に記載された福田尚代さんによる詩。
福田尚代 《霧と山》 2014年 (作家蔵)
実は、この詩の全文は回文になっています。
自分には、こんな長い回文を生み出せる気が全くしません。
私負けましたわ。
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MOTコレクション特別企画 コンタクツ
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