そごう美術館では、現在、 “西洋絵画の世界 バロックからバルビゾンまで” が開催されています。
展示されているのはすべて、山形県にある山寺 後藤美術館所蔵のヨーロッパ絵画コレクション。
約80点の作品を通じて、16世紀から19世紀に至るまでの西洋美術史の流れを辿ることが出来る展覧会です。
山形県民を敵に回すつもりは毛頭ありませんが。
正直なところ、山形県にある個人美術館のコレクションなんて、たかが知れていると思っていました。
・・・・・が!!
ジャン=バティスト・カミーユ・コローの 《サン=ニコラ=レ=ザラスの川辺》 や、
フランソワ・ブーシェの 《聖ヨゼフの夢》 、
ウィリアム=アドルフ・ブーグローの 《愛しの小鳥》 といった・・・
ビッグネームの作品が多々ありました。
知らない画家の作品も少なからずありましたが、
「知らない画家の作品=二流の作品」 という感じではなく、
むしろ、それらの作品のほうが、個人的には印象に残りました。
特に印象に残ったのが、ジョン・ウィリアム・ゴッドワードの 《古典的な美しい女性》 という作品。
今まで観てきたどの絵よりも、大理石の表現が素晴らしかったです。
思わず触ってみたくなってしまったほど。
大理石を描かせたら、ジョン・ウィリアム・ゴッドワードの右に出るものはいないのではないでしょうか。
おそらく本人も、それを自覚していたのでしょう。
背景には、何種類もの大理石が描き分けられています。
他に印象的だった作品としては、ジョン・コンスタブルが描いた 《少女と鳩 (グールズの模写)》 。
風景画でお馴染みのコンスタブルには珍しく肖像画です。
会場で一目見た時に、 “なんとなく誰かに似てるなァ” と思ったのですが。
なかなか答えが浮かばず、モヤモヤ。
家に帰ってから、改めて画像を見て、
「あ、ハイヒール・モモコさんだ!」 と自分の中では、納得しました (笑)
ともあれ、予想していた以上に、山寺 後藤美術館のヨーロッパ絵画コレクションは充実していました。
何事も先入観で決めてしまってはいけませんね。
反省です。
最後に、今回、普通に最も気に入った作品をご紹介。
シャルル=エミール・ジャックの 《月夜の羊飼い(帰路)》 です。
ひつじ年にピッタリ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在3位です)
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西洋絵画の世界 バロックからバルビゾンまで
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