2015年でめでたく40周年を迎える松岡美術館では、
1年間にわたって、約1800点の松岡コレクションの中から、
お客様のリクエストの多かった作品を紹介する展覧会 “わたしの好きなシロカネ・アート” が開催されます。
その第一弾として3月29日まで開催されているのが、 “Vol.1 あなたが選ぶ、松岡コレクション” 。
2007年から2014年までのお客さまアンケートから選出された、
松岡コレクションの人気アートランキングベスト100が発表されています。
見事1位に選ばれていたのは、僕の予想通り、ディエゴ・ジャコメッティの 《猫の給仕頭》 。
しかし、大人の事情で、ブログでその姿を紹介することは出来ません。
残念。
そして、3位に選ばれたのは 《彩色木棺》 。
(2位も大人の事情により紹介できません!)
4位は、ある意味で、ひつじ年に相応しい 《エネヘイ像》 。
エネヘイが被っている鬘はウール製なのだとか。
5位は、まさにサプライズ選出。
ルノワールの 《リュシアン・ドーデの肖像》 (8位) や、
モネ、ピカソ、シャガール、モディリアーニといった名だたる画家の作品を差し置いて、
チャールズ・エドワード・ペルジーニの 《束の間の喜び》 が、その座を射止めていました。
僕の予想では、イケメンすぎる 《菩薩半跏思惟像》 がベスト10に入るかと思っていたのですが。
まさかの14位。
もし、 『全て当てるまで帰れま10!~「松岡美術館」編』 だったら、帰れる気がしません (笑)
それくらい予測不能なランキングでした。
展示の関係上、ベスト100に選ばれた作品すべてが展示されているというわけではありませんでした。
しかし、それがかえって、面白さに繋がっていた気がします。
というのも、ベスト100に選ばれなかった作品も、ちゃんと順位を付けて紹介されていたからです。
そこまで人気がない作品も、正直に公表する松岡美術館。
その徹底した姿勢に好感を抱きました。
ちなみに、 《バステト女神》 が、280位。
同じ猫なのに、1位の 《猫の給仕頭》 とは大きく差が開いてしまいました。
可愛そうに感じた方は、是非、アンケートで1票入れてあげてくださいませ。
これまで、いろいろな美術館でコレクション展を目にしてきましたが。
お客さんのアンケート結果をもとに人気作品を紹介するというのは、とても新鮮な試みに思いました。
これまで松岡美術館に足を運んでいた人は、まず間違いなく楽しめることでしょう。
また、これまで松岡美術館に足を運んだことが無い人にとっては、
お客さんに人気だった作品が一堂に会したこの展覧会が、松岡美術館デビューの絶好の機会になるはず。
創立40年の集大成を感じたので、3つ星。
そんな松岡美術館の創立者にして、ベールに包まれた松岡清次郎にスポットを当てたコーナーも。
こちらでは、 「必ず買ふ値段少し上ゲテ買ふ」 や、
「安スギルカラ少し髙く買え」 といった松岡清次郎の直筆の書きこみがあるオークションの目録や、
初公開となる松岡清次郎の茶道具コレクションが展示されていました。
また、これまでに松岡美術館で開催されたポスターの展示も。
歴史が感じられる部屋となっています。
どの展示室もオススメですが、僕のオススメは松岡美術館の陶磁器コレクションが一同に並んだ展示室4。
イチオシは、 『モンスターズ・インク』 のサリーを思わせるカラーが特徴の 《澱青釉紅斑瓶》 。
しかし、人気は139位と振るわず。
なんとか100位以内に入って欲しいものです。
218位だった 《色絵騎馬人物文鉢》 も、僕的には、もっと上位が狙えると思う作品。
13世紀イラン製なのに、絵柄がかなり漫画チック。
それも4コマ漫画雑誌に掲載されていそうなタッチです。
じわじわ来ます。
まんがくらぶ 2015年 02月号/竹書房
¥価格不明
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1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在3位です)
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わたしの好きなシロカネ・アート Vol.1 あなたが選ぶ、松岡コレクション
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