名仏と言えば、奈良や京都を思い浮かべることでしょうが。
日本全国に名仏はいます。
もちろん東北地方にも名仏はいます。
そんな東北地方の魅力的な仏像たちにスポットを当てた展覧会、
“特別展 みちのくの仏像” が、4月5日まで東京国立博物館で開催されています。
展覧会の目玉は、国宝に指定されている福島県・勝常寺の 《薬師如来坐像および両脇侍立像》 。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
さらに、岩手県・黒石寺の 《薬師如来坐像》 (両脇には 《日光菩薩立像・月光菩薩立像》 ) と、
宮城県・双林寺の 《薬師如来坐像》 (両脇には 《持国天・増長天》 ) も出展されてます。
何を隠そう、この3体は、 「東北の三大薬師」 と称される薬師如来たち。
そんな 「東北の三大薬師」 が、この展覧会の会場にて、史上初の競演を果たしています。
こんなにも貴重な機会は、仏像ファンならずとも見逃すわけにはいきません!
他にも、表面にあえてノミ目を残した鉈彫像の岩手県・天台寺の 《聖観音菩薩立像》 や、
【重要文化財 聖観音菩薩立像】 平安時代・11世紀 岩手・天台寺蔵 画像提供:東北歴史博物館
東北を代表する十二神将といわれる山形県・本山慈恩寺の 《十二神将立像(丑神・寅神・卯神・酉神)》 など、
東方地方の仏像のスーパースターたちが大集結しています。
惜しげもなく、貴重な仏像を東京に貸し出してくださった東北地方の皆様に感謝。
なんと人柄が良いことでしょうか。
そして、その人柄の良さは、仏像にも滲み出ていました。
出展数は全部で20体余りと、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、量より質。
何より温かみを感じられる展覧会でした。
ちなみに、展覧会の収益の一部は、被災した文化財の修復に役立てられるそうです。
東北の復興のために、少しでも僕たちができることを。
最後に、僕のお気に入りの仏像をご紹介。
今回の展覧会には、3体の円空仏が出展されていたのですが。
そのうちの1体、青森県・常楽寺の 《釈迦如来立像》 が・・・
【釈迦如来立像】 円空作 江戸時代・17世紀 青森・常楽寺蔵 画像提供:須藤弘敏
なんだか蛭子さんの漫画チックでした。
お願い事をしても、のらりくらりとかわされそう (笑)
えびすビンゴ/蛭子 能収
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特別展 みちのくの仏像
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