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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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大地図展 フェルメールも描いたブラウの世界地図

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東洋文庫ミュージアムで開催中の “大地図展 フェルメールも描いたブラウの世界地図” に行ってきました。
展覧会の目玉となるのは、ヨアン・ブラウの 『大地図帳』 。
市場に出れば億単位の値が付くという超貴重な地図帳が、日本で初めて全9巻一挙に展示されています。

ブラウ


「なんだ、ただの世界地図か」 と思った方も多いことでしょうが。
ヨアン・ブラウの名は、今でこそ知られていませんが、
17世紀オランダでは絶大な人気を誇った地図制作者だったようです。
実は、フェルメールの絵画の背景に描かれている地図も、ブラウの世界地図とのこと。

地図 地図


会場にはフェルメールのリ・クリエイト作品も展示されているので、見比べて楽しむことが出来ました。
フェルメール好きならば抑えておきたい展覧会です。
星星


『大地図帳』 というくらいなので、地図だけなのかと思いきや。
例えば、イギリスの巻には、ストーンヘンジの情報が記載されているページが。

イギリス


『るるぶ』 のような観光情報 (?) も充実しているようです。
どうりで地図帳にしては、分厚いはずです。


さてさて、やはり一番気になるのは、ブラウが描いた日本地図。
17世紀のオランダ人が描いたと考えれば、かなり正解に近い印象は受けました。

地図  地図


ただ、千葉県民からすれば、

「どうして千葉がこうなった?!」

と、軽く憤りを覚えます。
なぜ、房総半島が直角に曲がってしまったのか。
そして、九十九里海岸の向こうに浮かぶ謎の島は何なのか。


また、ブラウの 『大地図帳』 以外にも、東洋文庫が所蔵するさまざまな地図が紹介されています。
個人的に気になったのは、モンタヌスの 『日本誌』 に掲載された道中図。

道中図


三重が 「Mia」 だったり、小田原が 「Odauro」 だったり。
地図内に登場する地名が、微妙にズレてて面白かったです (笑)

mia  小田原


ちなみに。
東洋文庫ミュージアムと言えば、キャプションで笑いを取りに行くことでお馴染みのミュージアム。
(その疑惑が芽生えた時の記事は、こちら
今回の展覧会でも、いろいろとやらかしていました。

おらんだ  おらんだ

タフマン  タフマン


「タフマンなタスマン」 は、ちょっと無理があると思う (笑)
しかも、 ( ´,_ゝ`)という顔文字は、どんな感情なのでしょう。




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