特備前刀剣王国

今、日本刀女子が急増しています。
そのきっかけを作ったのが、刀剣育成シミュレーション 「刀剣乱舞」。




歴史に名を残す名刀たちをイケメン化させた刀剣男士を育て上げるゲームなのだそうです。
このゲームのユーザーと確実に思われる女子たちが、
東京国立博物館の本館13室に大挙していることは、先日レポートしましたが。

“それならば、あの博物館はもっとスゴイことになっているに違いない！”

ということで、初台へと足を運んできました。
そう、刀剣博物館です。




さて、結論から言いますと、一人も女子はいませんでした。
その代りといってはなんですが （？） 、外国人の方がたくさんいました。

僕が訪れた時点で、すでに10数名の外国人のお客さんが、
さらに鑑賞している最中に、7～8名ほどの外国人の団体客が来館。
逆に、海外の博物館にいるような気分が味わえて、なんだか新鮮でした （笑）

ちなみに、僕が訪れた日以外も、外国人のお客さんは多いのでしょう。
受付を済ました際に、外国人向けの英語のパンフレットを手渡されてしまいました。
どう見ても、自分は日本人顔ですよ？
“とに～” なんて名乗っているから？？


そんな刀剣博物館で現在開催されているのが、“備前刀剣王国” という特別展。




今ではすっかり桃とマスカットとジーンズくらいのイメージしかない岡山県ですが （←岡山県の方ゴメンなさい）。
何を隠そう、平安時代末から室町時代まで、岡山県 （備前国） 日本を代表する刀剣王国でした。
備前と言えば、刀剣。刀剣と言えば、備前。
まさに刀剣の最高ブランドだったのです。
刀剣に詳しくない人でも耳にしたことがあるであろう長船や一文字も、実は備前ブランドです。

今回の展覧会では、そんな備前ブランドの名刀の数々が展示されています。

　　重要文化財 《太刀　無銘 福岡一文字》

　　重要文化財 《太刀　銘 信房作》

　　重要文化財 《太刀　銘 正恒》


さすがに刀剣専門の博物館だけあって、
ライティングが刀剣の美しさを最大限に引き出しており、
トーハクで目にするよりも感動出来た気がするのですが。
刀剣すべてに指定があり、重要文化財や重要美術品はまだしも、
重要刀剣や特別重要刀剣といった聞き慣れない単語に戸惑ってしまいました。
結局、どれが一番エラい （？） のでしょうか。。。



ちなみに、今回出展されている刀剣の中には、
「刀剣乱舞」 でイケメン化された刀剣は無かったとのこと。
どうりで日本刀女子がいなかったわけですね。




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