先日のことなんですがね~。
東京藝術大学大学美術館で展覧会が開催されているっていうんで、行ってみたんです。
なにげなく展示室に向かってみると、
あれっ、なんか変だな~、いつもより暗いな~って感じがするんですよね。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
開催されていたのは、“うらめしや~ 冥途のみやげ展” という展覧会。
日本美術史における 「うらみ」 の表現をたどる展覧会なんだそうです。
やだな~、怖いな~と思ったんですけどね。
展覧会の記事を書かないといけませんので、勇気を振り絞って会場に入ってみたんです。
会場に入るとまずは、なんか変だなァ、って違和感を覚える狭い展示空間があったんですね。
ここには、怪談話を得意とした明治の落語家・三遊亭圓朝の関連資料が展示されていたんです。
それらを横目で観ながら、トコトコトコトコと歩いていくと、いきなり目の前に広~い空間が現れたんですね。
その壁一面に、圓朝がコレクションしたという幽霊画が、ビッシリと並んでいるんですよ。
しかも、普通、美術館にはあるはずのない蚊帳が、
なんと、展示空間の中央に吊り下げられているんですね。
怖いな~、雰囲気あるな~。
そう思って、耳を澄ますと、どこからともなくファ~って風の音が聞こえてくるんですよ。 (注:そういう演出です)
背筋がゾクーっとしましたね。
それから、スタスタスタと次の展示室に歩いて向かったわけですよ。
すると・・・
能面がこっちをじっと見てるんです。
やだな~、怖いな~、目力あるな~、
でも、カラーリングがなんか変だな~、なんて思いながら、その能面の脇を抜けますとね。
今度は、歌川国芳の 《浅倉当吾亡霊》をはじめとする・・・
嘉永4年(1851)大判錦絵 7/22-8/16(前期)展示
幽霊が描かれた浮世絵がたくさん展示されていたんですよ。
バリエーションあるな~、江戸の人も怪談が好きだったんだな~。
浮世絵だったもんで、少し怖さが和らぎましてね。
もうここからは、怖い作品は無いんだろうと、安心しきってしまったんです。
そしたら、出たんですよ。
最後の章で、日本美術に描かれた幽霊がたくさん。
やだな~、怖いな~、
河鍋暁斎だな~、曽我蕭白だな~、意外と有名どころが描いているなぁ~。
ちなみに、この時は出ていませんでしたけどね。
9月になったら、出るそうです。
日本を代表する女性画家・・・仮に、この方をUさんとしておきましょうか。その代表作である 《焔》 が。
上村松園 《焔》 大正7年(1918)
絹本着色 東京国立博物館 Image:TNM Image Archives 9/1~9/13展示
というわけで。
暑い夏にピッタリの涼しくなる展覧会でした。
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うらめしや~ 冥途のみやげ展
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