エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の “Tribute to Hieronymus Bosch in Congo” に行ってきました。
さすがルイ・ヴィトン表参道ビルの7階にあるギャラリーだけあって、無駄にオシャレ、無駄に横文字 (←?) 。
邦題は、“ヒエロニムス・ボスとコンゴ ― ボスを讃えて” だそうです。
こちらは、世界的に著名なベルギー人現代アーティストヤン・ファーブルの個展で、
彼の代表作とも言える玉虫の鞘翅を用いたモザイク画が日本で初めて紹介されています。
離れて見ると、ただただ普通に美しいエメラルドグリーンのモザイク画のようですが・・・
近づいてみると、玉虫の鞘翅がビッシリ!
虫が苦手な人には、ちょっと刺激が強すぎる展覧会かもしれません。
虫、そして、ファーブルという名前から、もしかしたらピンと来た方もいらっしゃるでしょうが。
ヤン・ファーブルの曽祖父は、あの 『ファーブル昆虫記』 でお馴染みのジャン=アンリ・ファーブル。
全作品がそうというわけではないですが、昆虫を題材にした作品を多く手掛けるアーティストです。
玉虫の鞘翅は見た目には美しいですし、表参道というオシャレな立地で展示されていますし、
ルネサンス期の画家ヒエロニムス・ボスが描いた 《地上の悦楽の園》 がモチーフになっていますし。
一見すると、綺麗でインパクトのあって、
思わずtwitterやFacebookでシャアしたくなるポップな作品のような印象を受けますが。
実は、今回の展覧会でヤン・ファーブルが発表した一連の作品群は、
母国のベルギーが19世紀にコンゴに対し行った苛烈な植民地政策の歴史がテーマになっています。
決して、ポップなだけの表面的な作品では無いのです。
美しくも、嫌らしくも。
見方によって、180度違う印象を抱く、これらの作品。
まさに玉虫色に輝く作品です。
ちなみに、展覧会HPには、
スカラベが持つ緑色の艶やかな羽根が、
ガラスに囲まれたエスパス ルイ・ヴィトン東京に差し込む光を反射し、
同スペースをさまざまな色彩と深い闇が潜む空間へと変貌させます。
とありましたが。
光が差し込みすぎる日に訪れると、スカラベの羽根が光を反射し過ぎて、
何が何だか、よくわかりません (汗)
少し曇った日か、それか夜に訪れるのがオススメです。
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Tribute to Hieronymus Bosch in Congo
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