街を歩けば、きっと貴方もパブリックアートに出会うはず。
しかし、美術館の中に展示されている作品と違って、
パブリックアートの作品は、誰にも守ってもらえません。
そう、パブリックアートは、常に、危機的状況に晒されているのです!
不定期にお送りしているこの企画 「パブリックアートは泣いている…。」 では、
街中で偶然発見した “悲しいことになっているパブリックアート”、 通称 “悲パブ” をご紹介してまいります。
皆さま、パブリックアートには優しく接しましょう。
(パブリックアートは泣いている…。BGM)
先日、千鳥ヶ淵公園を通りかかったときのこと。
日本画家・菊池契月の長男である菊池一雄による 《自由の群像》 という彫刻作品に出合いました。
何でも電通が55周年記念し、新聞事業先覚者20名を顕彰するため建立した彫刻なのだとか。
自由とは言いながらも・・・
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小島のような場所に設置されてしまったため、全く自由さが感じられません。
なんなら、アルカトラズ島のよう。
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そして、ただでさえ島流し状態の3人に、さらなる悲劇が。。。
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鳥の糞まみれ。
生卵を投げつけられたぐらいの感覚で (←?)、鳥の糞がビッシャリとこびり付いています。
(注:お食事中の方には、大変申し訳ありませんm(__)m)
今すぐ拭いてあげたい。
でも、水に囲まれているので、拭きに行けない。
どうして、こんな場所に設置したし!
こちらの 《自由の群像》 の設計者は、東京国立近代美術館や、
取り壊される運命にあるホテルオークラ東京本館メインロビーでお馴染みの建築家・谷口吉郎とのこと。
きっと谷口吉郎のせいで、菊池さんは泣いている・・・。
ちなみに、同じ千鳥ヶ淵公園内には、パブリックアートがもう一つあります。
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パブリックアートそのものは、悲しいことになっていませんが。
キャプションが悲しいことになっていました。
通称、“悲キャプ” です。
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作者の日本語名にご注目。
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「TALLER」 が端折られてしまっています。
ただのセバスティアン。
TALLERは、泣いている…。
美術ブログランキングにご協力を。とに~さんも泣きます
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