今年の秋の東京国立近代美術館は、「藤田嗣治、全所蔵作品展示。」 と銘打って、
所蔵する藤田嗣治の全作品25点と特別出品として京都国立美術館蔵の1点をドドーンと展示しています。
まさに藤田嗣治祭り。
コレクション展とは思えない豪華なプログラムです。
さて一方、東京国立近代美術館の企画展示室では・・・
“Re: play 1972/2015―「映像表現 '72」展、再演” が開催されています。
こちらは、1972年に開催された “映像表現 '72” という展覧会を、43年の時を経て再現させた展覧会です。
“映像表現 '72” は、1972年に京都市美術館で、たった6日間だけ開催された展覧会。
映画館ではなく美術館で、美術家による複数の映像作品を一堂に展示した、
世界的に見ても先駆的かつ画期的な展覧会だったそうですが、今ではすっかり忘却の彼方に。
知る人ぞ知る、でも知っている人はごくわずか、といった感じの展覧会です。
まずは、そんな “映像表現 '72” の出展作家とその作品、
さらに、“映像表現 '72” の会場写真や各種資料などが紹介されます。
そうして、“映像表現 '72” がどんな展覧会なのか、
ある程度、頭に叩き込んだところで、いよいよ今回のメインスペースへ!
なんと、こちらは “映像表現 '72” の展示会場を、
出展作家の証言や当時の写真などをもとに忠実に再現したもの。
京都市美術館と東京国立近代美術館という会場そのものの違いを克服したり、
当時と同じ8mmフィルムにこだわったり、
現存しない作品も、可能な限り再現してみせたり。
この展示会場の完全再現に、ものすご~~~く苦労されたであろうことは、ひしひしと伝わってきたのですが。
正直なところ、この展覧会の面白さがわかりませんでした。
面白くなかったとまでは思いませんが、
どう面白がればいいのか、どう楽しめばいいのかが、サッパリわからないのです。
会場を完全再現されたところで、
肝心の映像作品が、さすがに43年も前の、
それもたった6日間だけしか展示されなかった作品のため、全くピンと来ません。
仮に43年前に放映されていた 『8時だョ!全員集合』 を、
(長さんはお亡くなりになっていますが) 演者からセットから完全再現して、
今、放映したところで、あまり面白くならない気がします。
『8時だョ!全員集合』 ですら、そうなのですから、
たった数日上演されたアングラの地方演劇を、今、完全再現したところで何になるのかと。
映画も演劇もリバイバルはあるので、美術展のリバイバルというのもアリだと思います。
が、やはり、そこは、完全再現するのではなく、
現代的なアレンジがあってしかるべきなのではないかと。
でないと、大多数の現代人には、受け入れられない気がします。
決してつまらなくはなかったですし、意義はあると思う展覧会なので、1ツ星。
ということで、何かモヤモヤしたままで、
展覧会場を後にした時に、こんな案内が飛び込んできました。
あ、なるほど
藤田嗣治祭りが開催されているのは、そういう保険だったのですね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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所蔵する藤田嗣治の全作品25点と特別出品として京都国立美術館蔵の1点をドドーンと展示しています。
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コレクション展とは思えない豪華なプログラムです。
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“Re: play 1972/2015―「映像表現 '72」展、再演” が開催されています。
こちらは、1972年に開催された “映像表現 '72” という展覧会を、43年の時を経て再現させた展覧会です。
“映像表現 '72” は、1972年に京都市美術館で、たった6日間だけ開催された展覧会。
映画館ではなく美術館で、美術家による複数の映像作品を一堂に展示した、
世界的に見ても先駆的かつ画期的な展覧会だったそうですが、今ではすっかり忘却の彼方に。
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まずは、そんな “映像表現 '72” の出展作家とその作品、
さらに、“映像表現 '72” の会場写真や各種資料などが紹介されます。
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出展作家の証言や当時の写真などをもとに忠実に再現したもの。
京都市美術館と東京国立近代美術館という会場そのものの違いを克服したり、
当時と同じ8mmフィルムにこだわったり、
現存しない作品も、可能な限り再現してみせたり。
この展示会場の完全再現に、ものすご~~~く苦労されたであろうことは、ひしひしと伝わってきたのですが。
正直なところ、この展覧会の面白さがわかりませんでした。
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肝心の映像作品が、さすがに43年も前の、
それもたった6日間だけしか展示されなかった作品のため、全くピンと来ません。
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(長さんはお亡くなりになっていますが) 演者からセットから完全再現して、
今、放映したところで、あまり面白くならない気がします。
『8時だョ!全員集合』 ですら、そうなのですから、
たった数日上演されたアングラの地方演劇を、今、完全再現したところで何になるのかと。
映画も演劇もリバイバルはあるので、美術展のリバイバルというのもアリだと思います。
が、やはり、そこは、完全再現するのではなく、
現代的なアレンジがあってしかるべきなのではないかと。
でないと、大多数の現代人には、受け入れられない気がします。
決してつまらなくはなかったですし、意義はあると思う展覧会なので、1ツ星。
ということで、何かモヤモヤしたままで、
展覧会場を後にした時に、こんな案内が飛び込んできました。
あ、なるほど
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