現代アートとその他の専門分野の表現が出会うことで、
新たな可能性を探求する “東京アートミーティング” シリーズ。
これまでに、人類学や建築、音楽といったジャンルが、そのテーマとなってきました。
第6弾となる今回のテーマは、「TOKYO」 。
“"TOKYO"-見えない都市を見せる” と題して、
各界で活躍する東京のクリエイターが 「TOKYO」 をテーマにキュレーション、
ないしは、国内外のアーティストが 「TOKYO」 をテーマに新作を発表しています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
80年代東京カルチャーのアイコンだったYMOを紹介するコーナーがあったり、
蜷川実花さんがキュレーションしたコーナーや、
ホンマタカシさんがキュレーションしたコーナーがあったり。
それなりに見どころはあった気がするのですが。
「TOKYO」 というテーマが、あまりに漠然としており、大味な印象を受けました。
正直なところ、様々なアーティストが、様々な角度から、
「TOKYO」 を紹介したところで、「・・・・・でっていう?」 としか思えません。
かれこれ約10年ほど、 「TOKYO」 に住んでいますが、
この展覧会を観たところで、 「へ~、TOKYOって、こんなところだったんだ!」 とは全く思えませんでした。
『出没!アド街ック天国』 のほうが、よっぽど目からウロコの 「TOKYO」 の姿を伝えている気がします。
それも毎週。
ただ、海外の人にとっては、「TOKYO」 の意外な姿が知れて、面白いのかも。
そういう意味では、YOU (外国人観光客) 向けの展覧会なのかもしれません。
全体的には微妙な印象を受けましたが、
今回の出展作家の一人 (一組?) である目【め】は期待を裏切らなかったです。
例えば、浜離宮と高層ビルとが、意外と違和感なく共存する東京。
そこに、ワームホールとしての魅力を感じた目【め】のメンバーが、
今回の展覧会のために制作したインスタレーション作品は必見も必見です。
今回も、いつもながらのクオリティで、不可思議な空間を作り上げていました。
ネタバレを防ぎたいので、多くを語りませんが。
作品のスペースに入る前は、異常にムワッとしています。
そして、3台もの除湿機がセットされています。
作品のスペースに入ったとき、その理由がわかりました。
目【め】の作品を観るためだけに、足を運ぶ価値はあります。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
"TOKYO"-見えない都市を見せる
↧