今回は、伊東にやってきました。
と言っても、ハトヤに来たわけではありません。
都内から伊東までも、なかなかに距離がありましたが。
ここから、さらにバスで30分。
今回の目的地である池田20世紀美術館に到着しました。
さすがに移動疲れで、若干テンションが下がっていたのですが。
ステンレススチールに覆われた異様な (?) 建築を目にして、疲れが吹き飛びました。
なにやらスゴそうな気がします!
伊東まで来た甲斐があったというものです。
何を隠そう、こちらの池田20世紀美術館は、20世紀美術に焦点を当てた日本初の美術館。
つまりは、日本初の本格的な現代美術館なのです。
コレクション数は、実に約1400点。
その大半と池田20世紀美術館の建物を寄贈したのが、
道路に欠かせない舗装材料のトップシェアメーカーであるニチレキ株式会社の創設者・故池田英一氏です。
なるほど。それで、池田20世紀美術館なのですね。
そんな池田20世紀美術館は、今年で開館40周年。
それを記念して、来年1月12日まで、“-生命の讃歌- 絹谷幸二展” が開催されています。
こちらは、1974年当時史上最年少で、“画壇の芥川賞” と呼ばれる安井賞を受賞し、
現在までトップランナーを走り続ける日本洋画界のスーパースター・絹谷幸二さんの大々的な回顧展です。
まずは、若き日の 《自画像》 や、
イタリア留学時の作品など、絹谷さんの貴重な初期作品が紹介されています。
今の絹谷幸二さんの作品のイメージとは対照的に、大人しくクラシックな作風でした。
若い時に派手で、歳を経ると地味に・・・というのが、一般的な気がしますが。
絹谷幸二さんは、その真逆を突き進む人物。
歳を重ねれば重ねるだけ、作風がカラフルでポップになっていくのです。
いい意味で、けばけばしています。
けばけば、と言っても、大阪のおばちゃんのようなけばけばしさではなく。
忌野清志郎を彷彿とさせるけばけばしさ。
ポジティブでパワフルでキッチュなけばけばしさです。
今回出展されていた作品の中で、もっともインパクトがあったのは、《波乗り七福神》 。
どこから、この発想が生まれたのか。
この作品を通じて、何を伝えたいのか。
いろいろと想像してみましたが、ついにはわからず (笑)
なんともカオスな一枚です。
ちなみに、一番惹かれた作品は、《蒼穹夢譚》 でした。
さすが、日本藝術院賞受賞をした代表作だけはあります。
京都三十三間堂の風神雷神に、砂漠に、ニュースを伝える (?) テレビに。
カオスはカオスなのですが、何か考えさせられるものはありました。
さてさて、池田20世紀美術館の常設作品も紹介しようと思ったのですが。
ここまでで、だいぶ記事が長くなってしまいました。
ということで、この続きはまた明日。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
-生命の讃歌- 絹谷幸二展
↧