昨日に引き続き、池田20世紀美術館の記事を。
本日は、常設コレクションを紹介いたします。
正直なところ、都心から離れた場所にある美術館なので、
そこまでスゴいコレクションは無いだろうと、高を括っていました。
くわえて、美術館入口の看板を目にして、より期待値が下がりました。
ウォホールってwww
ところが、常設展会場で大きな衝撃を受けることとなるのです。
「こんなに充実した20世紀美術コレクションが、伊東にあっただなんて!」
と。
ルノワールら印象派の作品に始まり、
ブラマンクら野獣派の作品、
そして、キスリングらのエコール・ド・パリの作家の作品、
ムンクの作品もありました。
他にも、ダリ、シャガールやミロ、ピカソ、マティス、
さらには、なんとフランシス・ベーコンの作品もあります。(ダリに関しては、貴重な21歳時の作品も!)
もちろん、ウォホール・・・もとい、ウォーホルの作品もありました。
しかも、20世紀美術を代表する巨匠たちのそれなりの作品があるというわけではなく、
一級品とも言うべき作品ばかりがコレクションされていたのですから、驚くばかりです。
その証拠に・・・
池田20世紀美術館コレクションのピエール・ボナールの 《洪水の後》 は、海外遠征中。
しかも、貸出先は、あのオルセー美術館です。
ちなみに、現在はまだ展示されていますが、
マティスの切り紙絵の集大成とされる 《ミモザ》 は、
ボストン美術館とロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで再来年に開催されるマティス展に貸し出されるとのこと。
こんな世界的な20世紀美術コレクションが見られることを考えると、
伊東が都心から遠いだなんて、言ってはいられない気がしてきました。
むしろ伊東で観られてありがたい限りです。
ありがたいと言えば、写真撮影オッケーなのもありがたい限り。
写生も全然オッケーです。
これは、美術館を海外のように気軽に楽しんでもらいたいという池田20世紀美術館のサービス精神の現れ。
そのサービス精神は、予め連絡を入れておくと、
館長さん自らが解説してくれるというところにも発揮されています。
(日程が合わない場合は、学芸員さんが解説してくださるそうです)
コレクション、ホスピタリティ、ともに3ツ星の美術館です。
最後に、個人的に気になった作品をいくつか。
ボナールの 《ドーフィネの教会》 も、
シニャックの 《サン・マロの港》 という水彩画も良かったのですが。
インパクトで言えば、エーリッヒ・ワスケの 《二人》 でしょうか。。。
『呪怨』 に出てきそうな二人です。
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池田20世紀美術館 常設展示
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