ラフォーレ原宿ミュージアムで開催中の “魔女の秘密展” に行ってきました。
こちらは、ヨーロッパにおける魔女の起源や歴史を多角的に紹介する日本初の展覧会です。
会場には、ドイツやオーストラリア、フランス各地のミュージアムが所蔵する展示品が勢ぞろい。
魔女をモチーフにした美術作品あり、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
魔女裁判で使われた拷問道具あり、
魔女から身を護るお守りあり。
(←本物のモグラの前脚を使ったお守りです!)
イイ感じで妖しげな展示品の数々が、
ヨーロッパ各地のミュージアムより初来日、大集合しています。
また、会場の雰囲気は、輪をかけて、イイ感じで妖しげ。
魔女のイメージにどんぴしゃりでした。
「これぞ魔女の展覧会!」 と、思わず唸ってしまったほどです。
(よく考えたら、魔女の展覧会自体が日本初なので、正しいイメージも何もないのですがw)
さて、魔女をテーマにした展覧会、しかも、展示されているものがどれも妖しげなので、
そういう趣味・趣向のある人をターゲットにした展覧会と思っている方も多いことでしょう。
かくいう僕も、そう思っていました。
ところが、展覧会そのものは、いい意味で真面目な内容で、
魔女裁判の正しい実像と、魔女裁判が行われるようになった歴史的な背景が、
さまざまな展示品を通して丹念に紹介されていました。
僕が漠然とイメージしていた魔女裁判は、
“中世のヨーロッパで魔女の疑いをかけられた若い女性たちが教会で理不尽に裁かれた” といいうもの。
ところが、これは大きな間違いでした。
魔女裁判が行われたのは、15~18世紀とのこと。
日本で言えば、戦国自体から江戸時代。
ニュートンは万有引力を発見しており、科学が発達している時代の出来事です。
しかも、教会でカルト的に行われていたわけではなく、
街の裁判所で法律にのっとって、一般の人が裁かれていたのだとか。
当然、魔女であるという証拠があるわけはなく、
唯一の証拠となるのは本人の自白のみ、そのために拷問が行われたそうです。
ちなみに、「あいつは魔女だ!」 と訴えるのは普通の市民。
訴えられれば、拷問が待っているわけですから (その結果、魔女と認めざるをえなくなる) 。
訴えられる前に、逆に、「あいつは魔女だ!」 と訴える人が次々に現れます。
このような集団ヒステリーともいうべき魔女裁判の悲劇が起こった背景には・・・
活版印刷の発達というメディア革命があったようです。
情報が広範囲に、しかもスピーディーに広まるということは、
デマや間違った情報も、同じく広範囲にスピーディーに広まるということ。
便利で新しいメディアが誕生しても、それをすぐには人間が使いこなせるわけではないのです。
・・・・・ん?
それと似たようなことが、現代にも起きているではないですか。
インターネットが誕生して、生活は確実に便利になりましたが、
その一方で、炎上やネットいじめなど、インターネット社会ならではの悲劇も生まれています。
もちろん不倫はよくないことですが、
インターネットが無かったら、ベッ●ーはあそこまで叩かれていなかったはず。
これも一種の魔女狩りなのかもしれません。
(そうそう、狩野英孝の恋人・加藤●里も、リアルに魔女狩り的な感じですね)
そう考えると、魔女裁判は決して遠い昔の遠い国のお話ではなく、
現代の日本にも十分リンクする、反面教師となりうる歴史的事件なのではないでしょうか。
ただ単に魔女好き、オカルト好きな人向けのマニアックな展覧会かと思いきや、
大人から子供まで、すべての日本人にオススメの非常に意義のある展覧会でした。
それだけに・・・
安野モヨコさんら、日本の漫画家7名による魔女の描き下ろし作品を紹介するコーナーは蛇足も蛇足。
展覧会の内容が、ブレてしまったような印象を受けました (笑)
ちなみに。
音声ガイドは、佐々木蔵之介さんが担当。
楽しい 「白猫」 バージョンと、ちょっと怖い 「黒猫」 バージョンの2種類から選べます。
あなたは、どちらを選びますか?
(僕は勇気を出して、「黒猫」 にしました。確かに、ちょっと描写が過激でしたw)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
こちらは、ヨーロッパにおける魔女の起源や歴史を多角的に紹介する日本初の展覧会です。
会場には、ドイツやオーストラリア、フランス各地のミュージアムが所蔵する展示品が勢ぞろい。
魔女をモチーフにした美術作品あり、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
魔女裁判で使われた拷問道具あり、
魔女から身を護るお守りあり。
(←本物のモグラの前脚を使ったお守りです!)
イイ感じで妖しげな展示品の数々が、
ヨーロッパ各地のミュージアムより初来日、大集合しています。
また、会場の雰囲気は、輪をかけて、イイ感じで妖しげ。
魔女のイメージにどんぴしゃりでした。
「これぞ魔女の展覧会!」 と、思わず唸ってしまったほどです。
(よく考えたら、魔女の展覧会自体が日本初なので、正しいイメージも何もないのですがw)
さて、魔女をテーマにした展覧会、しかも、展示されているものがどれも妖しげなので、
そういう趣味・趣向のある人をターゲットにした展覧会と思っている方も多いことでしょう。
かくいう僕も、そう思っていました。
ところが、展覧会そのものは、いい意味で真面目な内容で、
魔女裁判の正しい実像と、魔女裁判が行われるようになった歴史的な背景が、
さまざまな展示品を通して丹念に紹介されていました。
僕が漠然とイメージしていた魔女裁判は、
“中世のヨーロッパで魔女の疑いをかけられた若い女性たちが教会で理不尽に裁かれた” といいうもの。
ところが、これは大きな間違いでした。
魔女裁判が行われたのは、15~18世紀とのこと。
日本で言えば、戦国自体から江戸時代。
ニュートンは万有引力を発見しており、科学が発達している時代の出来事です。
しかも、教会でカルト的に行われていたわけではなく、
街の裁判所で法律にのっとって、一般の人が裁かれていたのだとか。
当然、魔女であるという証拠があるわけはなく、
唯一の証拠となるのは本人の自白のみ、そのために拷問が行われたそうです。
ちなみに、「あいつは魔女だ!」 と訴えるのは普通の市民。
訴えられれば、拷問が待っているわけですから (その結果、魔女と認めざるをえなくなる) 。
訴えられる前に、逆に、「あいつは魔女だ!」 と訴える人が次々に現れます。
このような集団ヒステリーともいうべき魔女裁判の悲劇が起こった背景には・・・
活版印刷の発達というメディア革命があったようです。
情報が広範囲に、しかもスピーディーに広まるということは、
デマや間違った情報も、同じく広範囲にスピーディーに広まるということ。
便利で新しいメディアが誕生しても、それをすぐには人間が使いこなせるわけではないのです。
・・・・・ん?
それと似たようなことが、現代にも起きているではないですか。
インターネットが誕生して、生活は確実に便利になりましたが、
その一方で、炎上やネットいじめなど、インターネット社会ならではの悲劇も生まれています。
もちろん不倫はよくないことですが、
インターネットが無かったら、ベッ●ーはあそこまで叩かれていなかったはず。
これも一種の魔女狩りなのかもしれません。
(そうそう、狩野英孝の恋人・加藤●里も、リアルに魔女狩り的な感じですね)
そう考えると、魔女裁判は決して遠い昔の遠い国のお話ではなく、
現代の日本にも十分リンクする、反面教師となりうる歴史的事件なのではないでしょうか。
ただ単に魔女好き、オカルト好きな人向けのマニアックな展覧会かと思いきや、
大人から子供まで、すべての日本人にオススメの非常に意義のある展覧会でした。
それだけに・・・
安野モヨコさんら、日本の漫画家7名による魔女の描き下ろし作品を紹介するコーナーは蛇足も蛇足。
展覧会の内容が、ブレてしまったような印象を受けました (笑)
ちなみに。
音声ガイドは、佐々木蔵之介さんが担当。
楽しい 「白猫」 バージョンと、ちょっと怖い 「黒猫」 バージョンの2種類から選べます。
あなたは、どちらを選びますか?
(僕は勇気を出して、「黒猫」 にしました。確かに、ちょっと描写が過激でしたw)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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