千葉市美術館で、 “蕭白ショック!!” を観たあとは、市川市中山へ。
千葉県には生れてから上京するまで、23年間は住んでいましたが。
この駅に降りるのは、29年生きてきて初めてのこと。
まさか駅前から、こんな立派な参道が敷かれているとは!
導かれるままに、参道を進んでいくと、こんな立派な境内が広がっているとは!
こんな立派な境内が広がるお寺は、中山法華経寺というそうな。
何でも、国宝を2件所蔵しており、
それらは、11月3日の 『お風入れの儀』 にて、一般公開するとのこと。
(これは、国宝ハンターとして、観に来なければなりませんな!)
しかし、本日の目的は、こちらの中山法華経寺ではなく。
その境内に、案内看板がある…
市川市東山魁夷記念館です。
実は、千葉県市川市は、東山魁夷が生涯の大半を過ごしたゆかりの地。
それを記念して、2005年に開館したのが、市川市東山魁夷記念館なのです。
東山魁夷ファンとしては、一度は訪れておきたい美術館と言えましょう。
(僕も、東山魁夷ファンの一人です)
中山法華経寺から歩くこと6、7分といったところでしょうか。
いよいよ、市川市東山魁夷記念館が見えてきました。
なかなかに立派な建物です!
美術館と云うよりも、お洒落なレストランといった感じがします。
なんでも、東山魁夷が留学した地・ドイツをイメージした西洋風の建築とのこと。
八角形の塔が、とても印象的です。
しかも、この八角形の塔の先端には、風見鶏ならぬ・・・
風見馬!!
おそらく、東山魁夷の代表作 《緑響く》 をイメージしてるのでしょう。
(参考)
ともあれ、東山魁夷の作品世界そのままのような美術館の姿に、
東山魁夷の一ファンとしては、入り口をくぐる前から、テンションアップ
ただ、惜しむらくは、美術館の隣にデイリーヤマザキ。。。
まぁ、そこには目をつむりましょう。
大人だもの。
さてさて、市川市東山魁夷記念館で開催されていたのは、
“加藤栄三の軌跡-東山魁夷と市川をつないだ盟友の歩み-” という美術展。
こちらは、東山魁夷と並んで千葉県市川市と縁の深い加藤栄三の画業に焦点をあてた美術展だそうです。
・・・・・・・・・・・。
これすなわち。
市川市東山魁夷記念館なのに、東山魁夷の美術展ではないということ。
東山魁夷ファンとしては、膝から崩れ落ちる事態です。
正直なところ、
「加藤栄三?誰っすか (泣) ??」
と、泣き叫びたいところでしたが。
どうも、最初のキャプションを読んでみると、
ただ単に、東山魁夷と同じ市川市民というだけでなく、
東山魁夷と東京美術学校 (現、東京藝術大学) 時代から生涯に渡って盟友だった人物とのこと。
東山魁夷の人生を語る上では、とても重要な人物なようです。
“そ、それなら、加藤栄三展を開催するのも、わからなくはないか…”
と、不承不承納得しました。
《焼嶽初冬》 をはじめ、
数点は、東山魁夷作品が展示されていましたが。
今回展示されている作品のほとんどが、加藤栄三の作品。
不承不承納得しながら観始めた美術展ではありましたが。
神奈川県立近代美術館所蔵の 《石庭》 や、
加藤栄三・東一記念美術館所蔵の 《フィレンツェの夜明け》 、
東京藝術大学大学美術館所蔵の 《秋》 など、
いくつもの加藤栄三の作品を観るにつれ、
「あぁ、なるほど。東山魁夷と一生友達だったのがわかる画風だなぁ」
と、その作品世界に、心がほぐれていきました。
いやはや、加藤栄三の作品も、東山魁夷の作品に負けず劣らず癒し系ですね。
“もっと東山魁夷の作品を観たいのに!”
と内心で思っていた、自分の狭い心を反省。
加藤栄三さん、ごめんなさい。
そして、市川市東山魁夷記念館さん、ごめんなさい。
実際、今回の美術展は、相当気合いが入っているようで、
普段なら、展示されることのない加藤栄三作品が、多数出展されているのだとか。
(ギャラリートークで、学芸員さんが、そうおっしゃっていました)
個人蔵の作品に、明治座が所蔵する作品、
銀行が所蔵する作品に、外務省が所蔵する 《飛騨》 まで。
いろいろなところから、加藤栄三作品が集められています
実は、加藤栄三展の決定版といった内容の美術展でした。
おそらく、これを超える加藤栄三展は、ありますまい。
いくつか展示されている作品の中で、個人的に気に入ったのは、
《梟の仔》 という一枚。
こちらは、個人蔵とのことで、滅多に目にすることが出来ない貴重な作品なのだとか。
ただ、貴重だから目に出来てラッキー…というわけでなく、
純粋に、可愛くてほっこり出来て、ステキな作品でした。
仔梟のもふもふ感が、たまりません。
仔梟への愛情が、こちらにも伝わってきます。
この他にも、鳥を描いた作品が多数展示されており、
加藤栄三が鳥好きであったことは、もはや疑いようの無い事実。
《荒磯》 という波しぶきと千鳥を描いた一枚も、愛が詰まったカワイイ作品なので、必見です。
(画像は、ありません。あしからず)
そうそう。
加藤栄三が描いた鳥の作品をいくつか観ていて、一つ気付いたことが。
すべて画像がなくて、恐縮ですが。
額装された 《鵜》 も、扇面に描かれた 《鵜》 も、
《青い沼》 という作品に描かれた鷺も、
《海鳥》 という作品に描かれたカモメ (ウミネコ?) も、
《虹立つ》 という作品に描かれた鵜も、すべて2羽ずつでした。
“もしや加藤栄三と東山魁夷?”
そんな二人の友情アツアツぶりが、頭をよぎってしまいました。
真相は、定かではないですが、
出来れば、そうであってほしいものです。
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千葉県には生れてから上京するまで、23年間は住んでいましたが。
この駅に降りるのは、29年生きてきて初めてのこと。
まさか駅前から、こんな立派な参道が敷かれているとは!
導かれるままに、参道を進んでいくと、こんな立派な境内が広がっているとは!
こんな立派な境内が広がるお寺は、中山法華経寺というそうな。
何でも、国宝を2件所蔵しており、
それらは、11月3日の 『お風入れの儀』 にて、一般公開するとのこと。
(これは、国宝ハンターとして、観に来なければなりませんな!)
しかし、本日の目的は、こちらの中山法華経寺ではなく。
その境内に、案内看板がある…
市川市東山魁夷記念館です。
実は、千葉県市川市は、東山魁夷が生涯の大半を過ごしたゆかりの地。
それを記念して、2005年に開館したのが、市川市東山魁夷記念館なのです。
東山魁夷ファンとしては、一度は訪れておきたい美術館と言えましょう。
(僕も、東山魁夷ファンの一人です)
中山法華経寺から歩くこと6、7分といったところでしょうか。
いよいよ、市川市東山魁夷記念館が見えてきました。
なかなかに立派な建物です!
美術館と云うよりも、お洒落なレストランといった感じがします。
なんでも、東山魁夷が留学した地・ドイツをイメージした西洋風の建築とのこと。
八角形の塔が、とても印象的です。
しかも、この八角形の塔の先端には、風見鶏ならぬ・・・
風見馬!!
おそらく、東山魁夷の代表作 《緑響く》 をイメージしてるのでしょう。
(参考)
ともあれ、東山魁夷の作品世界そのままのような美術館の姿に、
東山魁夷の一ファンとしては、入り口をくぐる前から、テンションアップ
ただ、惜しむらくは、美術館の隣にデイリーヤマザキ。。。
まぁ、そこには目をつむりましょう。
大人だもの。
さてさて、市川市東山魁夷記念館で開催されていたのは、
“加藤栄三の軌跡-東山魁夷と市川をつないだ盟友の歩み-” という美術展。
こちらは、東山魁夷と並んで千葉県市川市と縁の深い加藤栄三の画業に焦点をあてた美術展だそうです。
・・・・・・・・・・・。
これすなわち。
市川市東山魁夷記念館なのに、東山魁夷の美術展ではないということ。
東山魁夷ファンとしては、膝から崩れ落ちる事態です。
正直なところ、
「加藤栄三?誰っすか (泣) ??」
と、泣き叫びたいところでしたが。
どうも、最初のキャプションを読んでみると、
ただ単に、東山魁夷と同じ市川市民というだけでなく、
東山魁夷と東京美術学校 (現、東京藝術大学) 時代から生涯に渡って盟友だった人物とのこと。
東山魁夷の人生を語る上では、とても重要な人物なようです。
“そ、それなら、加藤栄三展を開催するのも、わからなくはないか…”
と、不承不承納得しました。
《焼嶽初冬》 をはじめ、
数点は、東山魁夷作品が展示されていましたが。
今回展示されている作品のほとんどが、加藤栄三の作品。
不承不承納得しながら観始めた美術展ではありましたが。
神奈川県立近代美術館所蔵の 《石庭》 や、
加藤栄三・東一記念美術館所蔵の 《フィレンツェの夜明け》 、
東京藝術大学大学美術館所蔵の 《秋》 など、
いくつもの加藤栄三の作品を観るにつれ、
「あぁ、なるほど。東山魁夷と一生友達だったのがわかる画風だなぁ」
と、その作品世界に、心がほぐれていきました。
いやはや、加藤栄三の作品も、東山魁夷の作品に負けず劣らず癒し系ですね。
“もっと東山魁夷の作品を観たいのに!”
と内心で思っていた、自分の狭い心を反省。
加藤栄三さん、ごめんなさい。
そして、市川市東山魁夷記念館さん、ごめんなさい。
実際、今回の美術展は、相当気合いが入っているようで、
普段なら、展示されることのない加藤栄三作品が、多数出展されているのだとか。
(ギャラリートークで、学芸員さんが、そうおっしゃっていました)
個人蔵の作品に、明治座が所蔵する作品、
銀行が所蔵する作品に、外務省が所蔵する 《飛騨》 まで。
いろいろなところから、加藤栄三作品が集められています
実は、加藤栄三展の決定版といった内容の美術展でした。
おそらく、これを超える加藤栄三展は、ありますまい。
いくつか展示されている作品の中で、個人的に気に入ったのは、
《梟の仔》 という一枚。
こちらは、個人蔵とのことで、滅多に目にすることが出来ない貴重な作品なのだとか。
ただ、貴重だから目に出来てラッキー…というわけでなく、
純粋に、可愛くてほっこり出来て、ステキな作品でした。
仔梟のもふもふ感が、たまりません。
仔梟への愛情が、こちらにも伝わってきます。
この他にも、鳥を描いた作品が多数展示されており、
加藤栄三が鳥好きであったことは、もはや疑いようの無い事実。
《荒磯》 という波しぶきと千鳥を描いた一枚も、愛が詰まったカワイイ作品なので、必見です。
(画像は、ありません。あしからず)
そうそう。
加藤栄三が描いた鳥の作品をいくつか観ていて、一つ気付いたことが。
すべて画像がなくて、恐縮ですが。
額装された 《鵜》 も、扇面に描かれた 《鵜》 も、
《青い沼》 という作品に描かれた鷺も、
《海鳥》 という作品に描かれたカモメ (ウミネコ?) も、
《虹立つ》 という作品に描かれた鵜も、すべて2羽ずつでした。
“もしや加藤栄三と東山魁夷?”
そんな二人の友情アツアツぶりが、頭をよぎってしまいました。
真相は、定かではないですが、
出来れば、そうであってほしいものです。
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