“嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した掌上の宝石” という美術展へ行ってきました。
どのミュージアムで開催されているかは、何となく想像がつくことでしょう。
そう。たばこと塩の博物館です。
こちらは、ヨーロッパや中国で一世を風靡した嗅ぎたばこ。
その入れ物である “嗅ぎたばこ入れ” を、約250点も展示した美術展。
「そんな美術展、面白いの?」
と侮るなかれ。
美術工芸品としての価値の高さから、 『掌上の宝石』 とも呼ばれ、
ルーブル美術館や国立故宮博物院などの世界の名だたる美術館・博物館にコレクションされているほど。
今年1月に紹介した “蒐めて愉しむ 鼻煙壺 ―沖正一郎コレクション―” の鼻煙壺も、嗅ぎたばこ入れの一種。
今回の美術展でも、 《黄地茶被せガラス製 人物と植物模様鼻煙壺》 や、
《翡翠製鼻煙壺》
《青色ガラス製鼻煙壺》
などなど、色とりどりの鼻煙壺が展示されていました。
大倉集古館では、1000円の美術展でしたが、
たばこと塩の博物館ですと、入館料は100円!10分の1!
破格です!!
数ある鼻煙壺の中で、
一つだけ際立って目立っていたのが、 《毛沢東・鄧小平肖像 内画鼻煙壺》
何と、特製の自動で回転する台の上に置かれていました。
『スーパージョッキー』 のLet'sしだるまタイムのお立ち台を、つい連想 (←ネタが古いw)
ともあれ、この回転する台のおかげで、
毛沢東とその真裏に描かれた鄧小平の姿を、もれなく拝むことが出来ました。
(だから、何ってわけではないのですがw)
ちなみに。
《毛沢東・鄧小平肖像 内画鼻煙壺》 の絵は、驚くべきことに、鼻煙壺の内側に描かれています。
一体、どうやって?!
その驚異の職人技は、展示会場の4階ではありませんが、
1階のホールにて映像で紹介されています。
この映像は、一見の価値アリです!
さてさて、今回の美術展では、中国の鼻煙壺だけでなく、
《金台エナメル仕上げ 人物模様嗅ぎたばこ入れ》 や、
《金台鼈甲張りローマンモザイク 水鉢に鳩模様嗅ぎたばこ入れ》
など、ヨーロッパの嗅ぎたばこ入れの数々も紹介されていました。
中には、《角製 動物頭像嗅ぎたばこ入れ》 のように、
本物の動物の角を使った嗅ぎたばこ入れもあり、
中国との嗅ぎたばこ入れ文化が違いが伺えて、興味深いものがありました。
ちなみに、嗅ぎたばこ入れの美術展ながら、
なぜか、当時のヨーロッパ文化繋がりで、貴族の扇の数々も展示されていました。
そのコーナーのキャプションの一つとして、
当時の女性たちが使っていた 「扇ことば」 なるものが紹介されていたのですが、これがとても面白い!
扇をコミュニケーションの道具として、暗号のように使っていたのだとか。
では、その一部をご紹介いたしましょう。
・「完全に開いている扇を非常にゆっくり閉じる」 → 「あなたと結婚を約束します」
人生を大きく左右しますので、女性の皆様は扇を手にした時、不用意に、この動作をされませぬよう。
・「左耳に当てる」 → 「あなたを追い払いたい」
これは、人として、絶対に目の前でやられたくない。
・「落とす」 → 「友達でいましょう」
男子にとって玉砕の瞬間ですね。落としたいのは、こっちの気持ちです。
・「左手でくるくる回す」 → 「私達は見られている」
誰に?スパイに??
見られているのを自覚しているなら、 「左手でくるくる回す」 なんて目立つ真似は避けて欲しい。
・「額を横になぞる」 → 「あなたは変わった」
額を横になぞるって、どんな仕草だ?あなたも十分変わっているよ!
嗅ぎたばこ入れに、扇ことばに。
いろいろ楽しんだ美術展でした。
「扇で何かを押す仕草」 → 「美術ブログのランキングボタンをクリックしてください」
どのミュージアムで開催されているかは、何となく想像がつくことでしょう。
そう。たばこと塩の博物館です。
こちらは、ヨーロッパや中国で一世を風靡した嗅ぎたばこ。
その入れ物である “嗅ぎたばこ入れ” を、約250点も展示した美術展。
「そんな美術展、面白いの?」
と侮るなかれ。
美術工芸品としての価値の高さから、 『掌上の宝石』 とも呼ばれ、
ルーブル美術館や国立故宮博物院などの世界の名だたる美術館・博物館にコレクションされているほど。
今年1月に紹介した “蒐めて愉しむ 鼻煙壺 ―沖正一郎コレクション―” の鼻煙壺も、嗅ぎたばこ入れの一種。
今回の美術展でも、 《黄地茶被せガラス製 人物と植物模様鼻煙壺》 や、
《翡翠製鼻煙壺》
《青色ガラス製鼻煙壺》
などなど、色とりどりの鼻煙壺が展示されていました。
大倉集古館では、1000円の美術展でしたが、
たばこと塩の博物館ですと、入館料は100円!10分の1!
破格です!!
数ある鼻煙壺の中で、
一つだけ際立って目立っていたのが、 《毛沢東・鄧小平肖像 内画鼻煙壺》
何と、特製の自動で回転する台の上に置かれていました。
『スーパージョッキー』 のLet'sしだるまタイムのお立ち台を、つい連想 (←ネタが古いw)
ともあれ、この回転する台のおかげで、
毛沢東とその真裏に描かれた鄧小平の姿を、もれなく拝むことが出来ました。
(だから、何ってわけではないのですがw)
ちなみに。
《毛沢東・鄧小平肖像 内画鼻煙壺》 の絵は、驚くべきことに、鼻煙壺の内側に描かれています。
一体、どうやって?!
その驚異の職人技は、展示会場の4階ではありませんが、
1階のホールにて映像で紹介されています。
この映像は、一見の価値アリです!
さてさて、今回の美術展では、中国の鼻煙壺だけでなく、
《金台エナメル仕上げ 人物模様嗅ぎたばこ入れ》 や、
《金台鼈甲張りローマンモザイク 水鉢に鳩模様嗅ぎたばこ入れ》
など、ヨーロッパの嗅ぎたばこ入れの数々も紹介されていました。
中には、《角製 動物頭像嗅ぎたばこ入れ》 のように、
本物の動物の角を使った嗅ぎたばこ入れもあり、
中国との嗅ぎたばこ入れ文化が違いが伺えて、興味深いものがありました。
ちなみに、嗅ぎたばこ入れの美術展ながら、
なぜか、当時のヨーロッパ文化繋がりで、貴族の扇の数々も展示されていました。
そのコーナーのキャプションの一つとして、
当時の女性たちが使っていた 「扇ことば」 なるものが紹介されていたのですが、これがとても面白い!
扇をコミュニケーションの道具として、暗号のように使っていたのだとか。
では、その一部をご紹介いたしましょう。
・「完全に開いている扇を非常にゆっくり閉じる」 → 「あなたと結婚を約束します」
人生を大きく左右しますので、女性の皆様は扇を手にした時、不用意に、この動作をされませぬよう。
・「左耳に当てる」 → 「あなたを追い払いたい」
これは、人として、絶対に目の前でやられたくない。
・「落とす」 → 「友達でいましょう」
男子にとって玉砕の瞬間ですね。落としたいのは、こっちの気持ちです。
・「左手でくるくる回す」 → 「私達は見られている」
誰に?スパイに??
見られているのを自覚しているなら、 「左手でくるくる回す」 なんて目立つ真似は避けて欲しい。
・「額を横になぞる」 → 「あなたは変わった」
額を横になぞるって、どんな仕草だ?あなたも十分変わっているよ!
嗅ぎたばこ入れに、扇ことばに。
いろいろ楽しんだ美術展でした。
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