東京オペラシティ内にあるNTTインターコミュニケーション・センター(略称:ICC)。
メディア・アート作品の展示を中心とした文化施設です。
そんなICCで、来年の3月12日までという、
かなりのロングランで開催されているのが、“オープン・スペース2016 メディア・コンシャス”。
ICCがセレクトした今もっともホットな (?) メディア・アート作品の数々を紹介する展覧会です。
それも無料で。
ICCの “オープン・スペース” は、毎年楽しみにしていますが。
紹介されているのが最先端のメディア・アートであるため、
正直なところ、理解が追いつかない難解な作品ばかりだった年もありました。
しかし、今年は、比較的に、わかりやすい作品が多かったです。
ここ数年では、一番楽しめました。
まず何といっても、一番インパクトあったのは、
クリスタ・ソムラー&ロラン・ミニョノーの 《ポートレイト・オン・ザ・フライ》 という作品です。
モニター内でうごめいているのは、数千匹のハエ。
「うへぇ( ̄□ ̄;)」
と思って画面に近づいてみると、あらビックリ。
ハエたちが動いて、なんと僕の顔になったのです!
実は、こちらは、モニター画面の前に立つと、
観客の顔の特徴を検出し、ハエの群れによって肖像画を形作るという作品。
観客が少しでも動くと、画面の中のハエの群れは飛び去ってしまい、ランダムに飛んでいる状態に。
しかし、モニターの前で、別のポーズを固定すると、
再びハエの群れが集まってきて、その姿を形作るのです。
「気持ち悪い!」 と 「スゴイ!」 が同時にやってくる不思議な味わいの作品でした (笑)
インパクトと言えば、アートユニット・エキソニモの 《Body Paint - 46inch/Male/White》 も。
かなりの衝撃作です。
白い絵具で塗られた背景の中央には、
まるで 『呪怨』 の俊雄君が大人になったような全身白塗りの怪しげな男性が。
一瞬、絵なのかと思ったのですが、目がギョロギョロ動き出すではないですか。
そう、実は、男性の姿は映像なのです。
なるほど。絵画の中の人物部分を切り取って、そこに映像を流していた、というわけですね。
・・・・・と思ったのも束の間。
作品のサイドを見ると、
「あ!!」
なんと、この作品自体が、液晶ディスプレイだったのです!
映像の人物部分以外、つまり背景は、液晶ディスプレイの上に白い絵具を塗っているのです。
液晶ディスプレイに、直接、絵具を塗ってしまうだなんて。
なかなか常人には思い浮かばない発想です (笑)
もったないおばけが出ますよ。
最後に、もっとも衝撃だった作品を。
藤井直敬+GRINDER-MAN+evalaによる体験型作品 《The Mirror》 です。
体験者は赤い椅子に座り、ヘッドマウントディスプレイとヘッドフォンを装着します。
目の前の大きなディスプレイには、自分の姿が鏡に映し出されたように映し出されています。
作品がスタートすると、画面には、わけありな (?) 女性が登場。
そして、一気に世界が変わり・・・。
ここから先は、体験してのお楽しみ。
ただ一つ言えるのは、一瞬だけ、かなりビビりました (笑)
元の世界に帰ってこられないような気がして、普通に怖かったです。
何はともあれ、声を出さないように堪えるのに必死でした。
終わった後には、手汗びっしょり。
ヘッドマウントディスプレイの内部もびっしょり。
この恐怖 (?)、皆様も体験してみては?
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
オープン・スペース2016 メディア・コンシャス
↧