昨年10月、東中野の地にオープンしたばかり、
開館ほやほやの東京黎明アートルームへ行ってきました。
こちらは、宗教法人 東京黎明教会が蒐集した美術・資料品を展示するための施設。
実は、中野区唯一となる美術館です。
入館料は、300円でもなく、500円でもなく、400円。
微妙に中途半端な金額である気がしましたが、
500円払えば100円のお釣りがもらえ、そのままロッカーで使えるので、便利でした (←?)。
さて、館内に入って、まず目に飛び込んでくるのが、
インド・クシャーン朝の 《トラナ横梁 如来と十二人の供養》 です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
トラナとは、日本でいう鳥居のようなもの (←鳥居と比べると、だいぶキッチュな気はしますが)
観客を出迎えるべく、エントランスに設置されているのだそうです。
そんなトラナの脇を抜けて、1階の展示室へ。
展示されていたのは、日本のやきものの数々。
やきものにそこまで詳しくない僕が見ても、
「いい仕事してますね」 と思わず言いたくなる、“品の良い” 作品ばかりが並べられていました。
特に目を奪われたのは、野々村仁清の 《信楽写銹絵楓文水指》。
手作業で制作しているとは、到底イメージできないほどの完璧なフォルム。
プロダクトデザインとしての美しさは、
現代のメーカーでも太刀打ちできないレベルではないでしょうか。
さてさて、やきもののコーナーを抜けると、アジア諸国の仏像の数々が。
そして、さらに、そのコーナーを抜けると、
7月の企画展である “18世紀生まれの絵師が描く水墨画” のコーナーが待っています。
18世紀生まれである4人の絵師、池大雅、長澤蘆雪、谷文晁、
そして、伊藤若冲の水墨画が、それぞれ1点ずつ展示されていました。
たかが1点。されど1点。
どの水墨画も、各絵師たちの魅力が、ちゃんと凝縮されています。
オススメは、やはり伊藤若冲の 《牡丹図》 。
何とも言えない、ほのぼの感に癒されるものがありました。
あの若冲展とは違って、ゆったり、ストレスなく見られるのもオススメポイントです。
また、その隣に飾られた長澤蘆雪の 《牧童図》 も、ほのぼの感に溢れています。
2点まとめて、「ぽけ~っ」 とお楽しみくださいませ。
ちなみに、東京黎明アートルームの展示室は2階にも。
仏像や絵巻物、書、はては法隆寺の古材まで。
多岐にわたるジャンルの美術コレクションを堪能することが出来ます。
開室は、毎月10日から25日まで。
うち1日は休室日。
さらに、2月と8月は、まるまる休室・・・と、
1年の約3分の1しか開室していない、かなりレアな美術館ですが。
今後も東京黎明アートルームに注目していきたく思います。
最後に。
受付にて、こんなものを発見してしまいました!
サービス精神がスゴい!
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18世紀生まれの絵師が描く水墨画
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