今年2016年は、山種美術館にとって、開館50周年という節目の年。
今年に入って、そんなパーフェクトイヤーを飾るに相応しい展覧会が続々と開催されてきましたが。
いよいよ真打が登場!! (←よっ、待ってました!)
山種美術館といえば、速水御舟。
速水御舟といえば、山種美術館。
そう・・・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
“【開館50周年記念特別展】 速水御舟の全貌―日本画の破壊と創造―” です。
こちらは、天才日本画家・速水御舟の展覧会、その決定版ともいうべき展覧会です。
山種美術館のマスターピースで重要文化財の 《炎舞》 はもちろん、
【重要文化財】速水御舟 《炎舞》 1925(大正14)年 絹本・彩色 山種美術館
同じく山種美術館所蔵の重要文化財 《名樹散椿》 や、
【重要文化財】速水御舟 《名樹散椿》 1929(昭和4)年 紙本金地・彩色 種美術館
『美の巨人たち』 でも取り上げられた 《洛北修学院村》 、
速水御舟 《洛北修学院村》 1918(大正7)年 絹本・彩色 滋賀県立近代美術館
(注:展示は10/8から11/20まで)
さらには、畳の目までびっしりと描きこんでいることから、
横山大観に 「悪写実!」 と評されたという伝説の作品 《京の舞妓》 をはじめ、
速水御舟 《京の舞妓》 1920(大正9)年 東京国立博物館
(注:展示は11/22から12/4まで)
速水御舟の代表作の数々が、山種美術館に大集結していました。
もはや、「速水御舟の代表作で山種美術館に集結していないものはないのでは?」 というレベル。
実に、神ってる速水御舟でした。
3ツ星を付けざるを得ません。
さてさて。
「梯子の頂上に登る勇気は貴い、
更にそこから降りて来て、再び登り返す勇気を持つ者は更に貴い」
という言葉を残したという速水御舟。
その画業は、まさにサブタイトル通り、破壊と創造の繰り返しでした。
改めて、初期から晩年までの作品を見渡してみると、
こんなにも速いスピードで作風が変化していたものなのかと、舌を巻きました。
(シン・ゴジラ並みの進化スピードです)
どの作品も、本当に印象的でしたが。
個人的には、《花ノ傍》 が特に印象に残っています。
速水御舟 《花ノ傍》 1932(昭和7)年 紙本・彩色株式会社 歌舞伎座
ストライプの着物にストライプの帯。
そして、椅子の背もたれや座面もストライプ。
かなり複雑な構成の実験的な作品です。
他にも、ストライプな部分は無いかと注目してみると・・・・・
髪の毛もストライプ。
しかも、立体交差。
複雑すぎます。
また、埴輪をモチーフにした 《供身像》 も強く印象に残る作品でした。
顔が完全に吉田戦車チック (笑)
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速水御舟の全貌―日本画の破壊と創造―
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