史上最大の仙厓の展覧会、“大仙厓展― 禅の心、ここに集う” は、
先月13日、大好評も大好評のうちに、出光美術館で閉幕いたしました。
「えっ、仙厓の展覧会やってたの?!あー、行きそびれた!!」
そんな皆様に朗報です。
現在、永青文庫でも、仙厓をテーマにした展覧会が開催されているのです。
“仙厓ワールド -来て見て笑って!仙厓さんのゆるカワ絵画-” は、来年1月29日まで。
さてさて、永青文庫と言えば、その界隈では (←?)、
禅画は禅画でも、仙厓ではなく、白隠の一大コレクションで知られています。
しかし、白隠コレクションには及ばないものの、
実は仙厓の作品も所蔵しており、その数は何と100点以上にも及ぶのだそうです。
そんな知られざる永青文庫の仙厓コレクションが、一挙公開されるのは今回が初めて。
《龍虎図》 19世紀 (注:展示は第1期[10/15~11/6]のみ)
《人形売り図》 19世紀 (注:展示は第1期[10/15~11/6]のみ)
ただし、一挙とはいえ、スペースの関係上、まとめて100点以上は展示できないとのこと。
ゆるカワな仙厓ワールドを網羅するには、全4期をコンプリートしなければなりません。
そこは、ちょっとユルくなかったですw
さえt、現在開催中の第3期には、かなり衝撃的な作品が出展されています。
もしかしたら、日本美術史上、ある意味で重要な作品かも知れません。
それが、こちら。
《野雪隠図》 19世紀 (注:展示は第3期[11/29~12/25]のみ)
お食事中の方、ごめんなさい。
《野雪隠図》 です。
今まで1万点以上を超える絵を観てきた僕ですが。
野●ソをしているシーンを描いた絵を観るのは、初めて。
レアケース中のレアケースです。
『クレヨンしんちゃん』 ですら、ここまで露骨なシーンはないでしょう。
あ、もしかしたら、コロコロコミックの漫画なら、こういうシーンはあるかも。
ちなみに、横に書かれているのは、こんな一文。
「人ハこんそふな」
人は来んそうな。
いや、人が来なそうだからって、何もそんなに堂々と・・・(笑)
ちなみに、会期は終わってしまいましたが。
第2期には、こんな作品が展示されていたそうです。(見たかった!)
《狗子仏性図》 19世紀 (注:展示は第2期[11/8~11/27]のみ)
描かれているのは、禅の公案の中でももっともポピュラーなうちの一つ。
一人の僧が、趙州和尚に 「犬にも仏性はあるのか?」 と質問をしました。
すると、趙州和尚はこう答えます。
「無。」 と。
・・・・・ということは!
画面に描かれている微生物みたいな謎のクリーチャーの正体は、犬?!
「犬に見えますか?」 と、もし質問されたら、間違いなくこう答えます。
「無。」 と。
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