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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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It's a Sony展

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開業から50年。
銀座の数寄屋橋交差点の顔であったソニービルが、来年3月31日をもって解体されることとなりました。

数寄屋橋


さようなら、ソニービル。
ありがとう、ソニービル。
そんな想いを込めて、現在、ソニービルでは、
歴代のソニー製品が所狭しと展示された “It's a Sony展” が開催されています。

ソニー


ソニーの前身である東京通信工業株式会社時代の製品から、

炊飯器


ソニーが世界的企業となるきっかけとなったトランジスタラジオTR-55、

ラジオTR-55


ソニーの代名詞ともいうべきウォークマンに、

ウォークマン


かつて一大ブームを巻き起こしたAIBO、

AIBO


さらには、最新プロダクトまで。

最新


ソニービルの1階から4階までを使って展示されているソニー製品は、実に730点!
年代によって反応する製品はさまざまでしょうが。
必ずや、「懐かしい!」 と叫びたくなる製品が1つ2つはあるはず!

ちなみに、僕が一番反応してしまったのは・・・

MD
MD


MD!!

高校時代、大学時代と青春時代どんぴしゃりで、だいぶお世話になりました。
MP3プレイヤーやiPodにすぐに取って代わられてしまいましたが・・・。
「マイベスト」 とタイトルを入れて編集したMDは、
こっぱずしさもありつつも、今でも捨てられずに保管しております (笑)


さて、常に第一線を走ってきた印象のあるソニーですが。
今回の展示を通じて、意外とそうでもないことに気が付かされました (笑)
黒歴史も、ちゃんと展示する。
そんなソニーの心意気 (?) に、グッと来るものがありました。

ソニーが特に苦戦していたのが、テレビです。
こちらは、1960年に発売されたというトランジスタテレビ 「TV-8-301」。

トランジスタテレビ「TV-8-301」


ソニーが自信満々で開発した世界初の携帯型テレビ。
しかし、あまり売れなかったという。
さて、その理由は??

実は、この時代は、まだテレビはほとんど家庭に普及していませんでした。
どうせ高価なテレビを買うなら、まずは据え置き型というのが、一般的な考え方だったのです。
普通に考えたら、確かに (笑)
時代を相当早く先取りしてしまったようです。


また、1976年には、こんな “ナニコレ?” なテレビを発売。

FX-300


飛行機のコクピットを思わせるデザインが特徴的なジャッカルです。
なんと、こちらは、テレビ、ラジオ、テープレコーダーが一体になった複合マシン。
ちなみに、テレビは白黒だとか。
カッコいいけど、誰が買うのでしょう??


さらに、同じ年には、こんな複合マシンも。

ラテカセ


こちらは、テレビ、ラジオとカセットレコーダーが一体化。
略して、「ラテカセ」 と呼ばれていたのだそうです。
ダサ・・・あ、いや、何でもありません。


個人的に一番衝撃的だったテレビは、こちらの 「Mr.Nello」(ミスターネロ)。

Mr.Nello


中央のブラウン管部分は90度回転可能。
縦と横、どちらに置いても使えます。
つまり、寝転がってテレビを見られるのです。
だから、「Mr.Nello」(ミスターネロ)。
なんというか、平和な時代だったのですねー (笑)


さて、製品以外にも、“It's a Sony展” は見どころがいっぱい。
建築好きの方は、ソニービルの解体前ラストに、
特別に剥き出しになっている壁面を見るのもいいでしょう。

壁


ゲーム好きなら、プレステの歴代ソフトを振り返ってみるのもいいでしょう。

ゲーム


キャラクター好きなら (?)、
いつの間にかこの世から消えてしまったという 「ソニー坊や」 に思いを馳せるのもいいでしょう。

ソニー


改めて、ソニーが一時代を築いた企業であったことを実感させられる展覧会でした。
それだけに、今、ソニーが元気がないのが残念になりました。
今回のソニービルの建て替えを機に、
昔のようにワクワクさせてくれるソニーが復活することを願っています。byとに~。
星星
入場無料なので、オススメです。




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