今年没後6年を迎える画家・山田正亮 (1929~2010) 。
その初の本格的回顧展、“endless 山田正亮の絵画” が、東京国立近代美術館で開催されています。
「画家」 と書いて 「かいぶつ」 。。。
美術館に、まさかの怪物呼ばわり (?) されてしまった画家・山田正亮は、
山田正亮ポートレート 1956年
実は、今、海外からの注目が高まっている日本人作家の一人です。
美術界から距離を置き、孤独の中で生涯にわたって絵を描き続けました。
その50年に及ぶ画業の中で制作した作品の数は、なんと約5000点!
確かに、モンスター級です!!
今回の展覧会では、その膨大な作品群の中から選りすぐられた約230点が紹介されています。
さて、どのような作品を描いていたのか。
早速紹介してまいりましょう。
まず初期に制作していたのは、《Still Life》 と題された、いわゆる静物画のシリーズ。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
落ち着きのある鈍い色彩で描かれている、
という以外は、特にコレと言って特徴のない静物画です (笑)
が、しかし!
《Still Life》 シリーズを描き続けること7年。
彼の描く静物画は、こんな状態へと変貌を遂げるのです。
「!!!」
静物画というよりは、抽象画に近い気がします。
静物画の発酵が進んでいったら (?)、こんな状態になってしまった。
そんな印象を受けました。
そして、ここからひたすら抽象画の道を突き進む山田正亮。
さきほどの作品から、こうなって、
そこから、こうなって、
さらに、こうなって、
そして、ストライプ作品を制作する時代へ突入します。
山田正亮といえば、ストライプ。
ストライプといえば、山田正亮。
『ストライプモンスター』 と命名したいくらいに、
山田正亮は、その生涯でストイックにストライプの作品を量産し続けました。
そんな彼の作品が大集結した展覧会会場は、当然のように、ストライプで溢れんばかり。
これだけ多くのストライプを描いていたら、似たり寄ったりになりそうなものですが。
山田正亮は、まるで研究者のように、
律儀に制作ノートをつけ、新たなストライプ作品を制作し続けました。
それゆえ、皆、似て非なるもの。
これだけの数のストライプ作品を観ても、飽きることはありませんでした。
それは、ここにあるストライプが、世界に一つだけの縞だから、
小さい縞や大きい縞 一つとして同じものはないから、故なのでしょう。
ちなみに、今回の展覧会では、そんな彼の制作ノートが初公開されていました。
その数、なんと50冊以上!
メモ魔を通り越して、メモンスター (←?) です。
ストライプ作品を一通り制作した (?) 後、山田正亮作品は以下のような変遷を辿ります。
さて、ここまでの長~い道のりが、《Work》 シリーズ。
タイトルには、1950年代の作にはB、1960年代の作にはC・・・が付き、
そのあとに、制作の順に対応するとされる数字がナンバリングされています。
(例えば、《Work D.259》 は1970年代に描かれた259番目の作品ということ)
《Work D.259》 1977年 油彩・キャンバス 130×90㎝
さらに、山田正亮は、《Work》 シリーズ終了後、《Color》 シリーズに着手します。
こちらは、画面のほぼ全体を、単一な色彩で塗りこめたシリーズです。
今回の展覧会は、ほぼ時系列に沿って山田正亮の作品が紹介されているのですが。
実は、《Color》 シリーズは、展覧会の冒頭に展示されていました。
最初にあえてエピローグを見せておいて、そこから、山田正亮の長い画家人生を紹介する。
なんとオシャレな構成なのでしょう!
今まで見た抽象画の展覧会の中で一番、ドラマチックな展覧会でした。
┃会期:2016年12月6日(火)~2017年2月12日(日)
┃会場:東京国立近代美術館
┃http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yamadamasaaki/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “山田正亮展” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
(〆切は、12月15日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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その初の本格的回顧展、“endless 山田正亮の絵画” が、東京国立近代美術館で開催されています。
「画家」 と書いて 「かいぶつ」 。。。
美術館に、まさかの怪物呼ばわり (?) されてしまった画家・山田正亮は、
山田正亮ポートレート 1956年
実は、今、海外からの注目が高まっている日本人作家の一人です。
美術界から距離を置き、孤独の中で生涯にわたって絵を描き続けました。
その50年に及ぶ画業の中で制作した作品の数は、なんと約5000点!
確かに、モンスター級です!!
今回の展覧会では、その膨大な作品群の中から選りすぐられた約230点が紹介されています。
さて、どのような作品を描いていたのか。
早速紹介してまいりましょう。
まず初期に制作していたのは、《Still Life》 と題された、いわゆる静物画のシリーズ。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
落ち着きのある鈍い色彩で描かれている、
という以外は、特にコレと言って特徴のない静物画です (笑)
が、しかし!
《Still Life》 シリーズを描き続けること7年。
彼の描く静物画は、こんな状態へと変貌を遂げるのです。
「!!!」
静物画というよりは、抽象画に近い気がします。
静物画の発酵が進んでいったら (?)、こんな状態になってしまった。
そんな印象を受けました。
そして、ここからひたすら抽象画の道を突き進む山田正亮。
さきほどの作品から、こうなって、
そこから、こうなって、
さらに、こうなって、
そして、ストライプ作品を制作する時代へ突入します。
山田正亮といえば、ストライプ。
ストライプといえば、山田正亮。
『ストライプモンスター』 と命名したいくらいに、
山田正亮は、その生涯でストイックにストライプの作品を量産し続けました。
そんな彼の作品が大集結した展覧会会場は、当然のように、ストライプで溢れんばかり。
これだけ多くのストライプを描いていたら、似たり寄ったりになりそうなものですが。
山田正亮は、まるで研究者のように、
律儀に制作ノートをつけ、新たなストライプ作品を制作し続けました。
それゆえ、皆、似て非なるもの。
これだけの数のストライプ作品を観ても、飽きることはありませんでした。
それは、ここにあるストライプが、世界に一つだけの縞だから、
小さい縞や大きい縞 一つとして同じものはないから、故なのでしょう。
ちなみに、今回の展覧会では、そんな彼の制作ノートが初公開されていました。
その数、なんと50冊以上!
メモ魔を通り越して、メモンスター (←?) です。
ストライプ作品を一通り制作した (?) 後、山田正亮作品は以下のような変遷を辿ります。
さて、ここまでの長~い道のりが、《Work》 シリーズ。
タイトルには、1950年代の作にはB、1960年代の作にはC・・・が付き、
そのあとに、制作の順に対応するとされる数字がナンバリングされています。
(例えば、《Work D.259》 は1970年代に描かれた259番目の作品ということ)
《Work D.259》 1977年 油彩・キャンバス 130×90㎝
さらに、山田正亮は、《Work》 シリーズ終了後、《Color》 シリーズに着手します。
こちらは、画面のほぼ全体を、単一な色彩で塗りこめたシリーズです。
今回の展覧会は、ほぼ時系列に沿って山田正亮の作品が紹介されているのですが。
実は、《Color》 シリーズは、展覧会の冒頭に展示されていました。
最初にあえてエピローグを見せておいて、そこから、山田正亮の長い画家人生を紹介する。
なんとオシャレな構成なのでしょう!
今まで見た抽象画の展覧会の中で一番、ドラマチックな展覧会でした。
┃会期:2016年12月6日(火)~2017年2月12日(日)
┃会場:東京国立近代美術館
┃http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yamadamasaaki/
~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “山田正亮展” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
(〆切は、12月15日。当選は発送をもって代えさせていただきます)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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