流行語大賞が発表されて、今年の漢字が発表されて、
そして、国立新美術館で “DOMANI・明日展” が開幕して。
この3点セット (?) で、“あぁ、今年も残りわずかだなぁ” ということを実感いたします。
さて、これまでに文化庁の新進芸術家海外研修制度によって、
海外派遣された経験を持つ芸術家たちの成果を発表する “DOMANI・明日展” 。
19回目となる今年は、昭和シェル石油現代美術賞展やVOCA賞を受賞している曽谷朝絵さんや、
自分の顔 (それも変顔!) をモチーフにした作品でおなじみの松井えり菜さん、
糸を素材に幽玄なインスタレーション作品を作り出す池内晶子さんといった、
一線で活躍中のアーティストが勢ぞろいしています。
例年以上に、実力派が勢ぞろい。
それだけに、例年以上に、良くも悪くも “こなれた感” のある展覧会でした。
良くも悪くも、巧くまとまっていた展覧会といいましょうか。
良くも悪くも、安定感のある展覧会といいましょうか。
個人的には、もっとはっちゃけたアート作品に出会いたいものでしたが。
冷静に考えてみると、あんまりはっちゃけたアートを紹介してしまうと、
“国民の税金を使って海外に留学させて、その挙句がコレか!!”
というクレームが来ないとも限りません。
特に、このご時世。
・・・・・むしろ、巧くまとまっていて良かったのでしょうね。
ちなみに、個人的に一番印象に残ったのは、保科晶子さんの 《モノリス》 という作品。
この無数の粘土ブロックのそれぞれには、
作家の友人の思い出の品がしまい込まれているのだとか。
思い出の墓標といったところでしょうか。
どこかもの寂しい印象を受けました。
それと、《何度聞いても名前を忘れる観葉植物》 や、
《元カレの家の火事》 といった作品を描いている岡田葉さんの作品も強く印象に残りました。
特に、こちらの女性を描いた一枚。
タイトルは、《観月ありさ》。
観月ありさ・・・・・なのか??
最後に。
お土産コーナーに、ガチャガチャが設置されていたのですが。
“DOMANI・明日展” とは、全く関係がありませんでした (笑)
ある意味、ここが一番はっちゃけていたような。
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19th DOMANI・明日展
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