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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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博物館に初もうで

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今年も今年とて。
お正月は、トーハク新年恒例の “博物館に初もうで” に行ってきました。

博物館に初もうで


例年と同じく、新春特別公開として、長谷川等伯の 《松林図屏風》 と、

松林図屏風


《古今和歌集(元永本)上帖》 が公開されていました (1月15日まで!)。

古今和歌集


この2点に関しては、ここ数年、毎年お正月に目にしています。
去年までは、「また、今年も無事にお会いできましたね!」 という感覚があったのですが。
本年は、「あぁ、まぁ、今年も・・・ですね」 という感じでした。
あまりに毎年見てるせいでしょうか、
1年間がリセットされ、再び2016年が始まったのかと錯覚してしまったほどです。
何事も慣れすぎるのは、よくありませんね。


また、こちらも例年と同じく、
本館特別1室と特別2室では、干支にちなんだ美術工芸品が特集展示されていました。
今年の干支は、鳥。
過去のヘビや羊と違って、鳥をモチーフにした美術工芸品は、烏合の衆のように存在しています。

新年を寿ぐ鳥たち
新年を寿ぐ鳥たち


干支の中で最もネタに困らない年であることは間違いありません。
ちなみに、大盤振る舞いで (?) 若冲作品も出展中でした。

若冲


写真撮影も可。
こいつは春から縁起がいいですね。


こちらの特集展示の出展作品の中で、個人的に一番印象に残ったのは、
南宋の画僧である蘿窓 (らそう) が描いた重要文化財の 《竹鶏図》 という作品。

竹鶏図


色合いや風合いも、相当にシブい絵ですが。

竹鶏図アップ


それに輪をかけて、ニワトリの表情がシブすぎます。
ちょっと佐藤浩市似です。


また、特集展示のメンバではありませんが。
本館の別の部屋にて、妙に気になる鳥の着物と遭遇。

肝の


何か、雑。
何か、残念な感じがします。
そして、何か、スカジャン感があります。


最後に。
本館をくまなく鑑賞してる中で発見した気になる作品を2つ、ご紹介いたしましょう。

仏像コーナーにて、京都の浄瑠璃寺伝来の 《十二神将立像》 が展示されていました。
しかし、12躯すべてではなく、3躯の選抜メンバーのみ。

躯


そのポージングと立ち位置が、どうにもPerfumeっぽい。
今にもキレッキレのダンスを披露しそうです。




そして、もう1つ気になったのが、高村光雲の弟子・米原雲海による 《竹取翁》 という作品。

竹取翁


「今日も、竹の中に女の子がいちゃったりなんかして♪」 とでもいうような表情。
竹取翁って、こんなキャラでしたっけ?
チャラくね??




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