“お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、練馬区立美術館が所蔵する約6700点にのぼるコレクションの中から、
なかなか展示される機会のない 「お蔵出し!」 の作品約120点を紹介する展覧会です。
「お蔵出し!」 だからと言って、
二束三文な作品 (?) が展示されているというわけではありません。
むしろ逆。
『館長が選ぶ1点』 でもある池大雅の 《比叡山真景図》 を筆頭に、
速水御舟や橋本雅邦といった近代日本画の名品や、
2014年にサザビーズで5億4590万円で作品が落札され、今世界が注目している画家・白髪一雄の作品、
つい先日まで大々的な回顧展が東京国立近代美術館で開催されていた山田正亮の絵画などなど、
「何で紹介される機会が少なかったんだろう?」 と、
思わず首を傾げたくなる名品の数々が展示されていました。
練馬区立美術館コレクションの層の厚さを知れる展覧会といえましょう。
個人的に一番印象に残った作品は、茨木衫風の 《潜水艦の出撃(下図)》 です。
戦時中に描かれた、いわゆる戦争画。
迫力ある潜水艦の姿が、かなりの大画面に描かれています。
ちなみに、練馬区立美術館が所蔵しているのは下図で、
実物は現在、東京国立近代美術館が所蔵しているのだそうです。
しかも、実物は、なんと屏風仕立てなのだとか。
どういうセンスなのでしょう?!
それから、もっと印象に残ったのが、須田悦弘さんの使われっぷり。
ここにも須田さん。あそこにも須田さん。
実は、先ほど紹介した池大雅の 《比叡山真景図》 の手前にも須田さんの作品が。
『ナンチャンを探せ!』 状態でした。
さてさて、現在、練馬区立美術館では、
“田沼武能肖像写真展 時代を刻んだ貌” も同時開催されています。
木村伊兵衛に師事し、特に世界中の子供達の姿を撮影する写真家として知られる田沼武能さん。
そんな田沼さんが、『芸術新潮』 やタイムライフ社での仕事を通じて撮影した、
文学や芸能、芸術の分野で活躍した昭和の著名人たちのポートレートの数々を紹介する展覧会です。
個人的には、日本画家・福田平八郎のポートレートがお気に入り。
画材や花に埋もれてしまっている感じが、なんとも微笑ましかったです。
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お蔵出し!練馬区立美術館コレクション展
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