パナソニック 汐留ミュージアムで開催中の・・・
“日本、家の列島―フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン” に行ってきました。
こちらは、2014年からフランスを皮切りに、スイス、オランダなどを巡回し、
好評を得た展覧会、“日本、家の列島（Japon,L'archipel de la maison）” の待望の帰国展です。
ポワティエ建築会館での展示の様子／2014年 撮影：ジェレミ・ステラ
企画を実現させたのは、写真家のジェレミ・ステラと、
建築家のヴェロニック・ウルス、ファビアン・モデュイ、マニュエル・タルディッツの4人のフランス人。
彼らがセレクトしたニッポンの住宅の秀作の数々が模型や写真で紹介されています。
展示は、全部で3部構成されていました。
まずは、「昨日の家」 。
（注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。）
こちらのコーナーでは、安藤忠雄さんの 《住吉の長屋》 や、
《前川國男邸》 、菊竹清訓の 《スカイハウス》 など、
ニッポンの建築史に名を残す14の名建築が紹介されています。
それに対し、2000年以降に建てられた最新住宅建築21件を紹介したのが、「今の家」 です。
こちらでは、模型や写真だけでなく。
建築家や住人の生の声も紹介されていました。
こちらのパネルは、かなり読み応えがあります。
データも詳細で、住人によっては、犬の名前まで公開されていました （笑）
また、今回初導入されたパナソニックの新技術光IDソリューションを利用すれば、
自分のiPhoneを使って、より詳しく建築家と住人へのインタビューの模様を知ることが出来ます。
建築好きには嬉しい充実した建築展であったことは確かなのですが。
“フランス人建築家が驚く” というフックが、あまり活きてなかったような印象を受けました。
『Pen』 や 『カーサ ブルータス』 の住宅特集号で取り上げられた建築が多かったような。
フランス人建築家も驚いたのでしょうが、
すでにニッポンの建築家や建築ファンも、これらの住宅建築に驚いていましたよ。
また、それぞれの住宅に対する彼らのコメントも、それほど目新しさもなかったような。。。
（4人のフランス人が悪いというわけではなく！）
“渡辺篤史が驚くニッポンの住宅デザイン” 展のほうが、絶対に面白かった気がします。
あと、展覧会ラストのこの記念撮影コーナーも、必要なかった気がします。
（こちらも、4人のフランス人が悪いというわけではなく！）
そうそう、必要がなかった気がすると言えば、
家を模したゲストアーティストのコーナーと映像コーナーは、会場内に無くても・・・。
ただでさえ、そう広くない美術館の会場なのに、
2つの家が建てられたせいで、狭くて窮屈な印象を受けました （←日本の住宅は、猫の額ってこと？）。
もう少し広々と、「昨日の家」 と 「今の家」 を楽しみたかったです。
ちなみに、なんだかんだと言いましたが、
個人的には、ジェレミ・ステラが撮影した写真を紹介する 「東京の家」 のコーナーはツボ。
一般的な建築写真とは違って、
建築にリアクションしている人も映り込んでいるのが、妙にナチュラルで良かったです。
ジェレミ・ステラ 《妹島和世／梅林の家》 2010年9月2日
街を歩いていて、いきなりこんな住宅が登場したら、そりゃビックリしますよね。
この写真シリーズ推しの展覧会でも良かったかも。
┃会期：2017年4月8日(土)～6月25日(日)
┃会場：パナソニック 汐留ミュージアム
┃https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/17/170408/index.html
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住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
（〆切は、4月25日。当選は発送をもって代えさせていただきます）
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日本、家の列島―フランス人建築家が驚くニッポンの住宅デザイン
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