現在、根津美術館で開催されているのは、“やきもの勉強会 食を彩った大皿と小皿” 。
会期は9月3日まで。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、やきものの中でも特に、「皿」 をテーマした展覧会です。
と言っても、一般的なやきもの展とは違って、
皿の作り方ではなく、皿の “使われ方” に焦点が当てられていました。
皿はいつから使われていたのか?
皿に料理を盛るようになったのはいつからなのか?
知ってるようで知らない・・・といいますか、
そもそも考えたことすらなかった皿の文化事情が、実際の皿とともに紹介されています。
大皿もあれば、
小皿もある。
皿とはそういうものだとばかり思っていましたが。
日本で大皿が使われるようになったのは江戸時代から、と、実は比較的新しい文化だったり。
サイズや形など、小皿のバリエーションが豊富なのは、実は日本独自の文化だったり。
展覧会を通じて、大皿も小皿もある文化は、意外と当たり前でないことに気が付かされました。
確かに、『まんがはじめて物語』 ばりに、お勉強になる展覧会です。
さて、いろいろと皿が並んでいると、
お勉強そっちのけで (←?)、お気に入りの皿を探したくなってしまうもの。
もし、一皿貰えるとしたら、どれを貰うか。
目を皿のようにして、探してみました。
一言では到底言い表しきれない色も図案も独創的すぎる織部の大皿も気になったのですが、
《織部大皿》 瀬戸 施釉陶器 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
《色絵花文琵琶形皿》 の色合いと形のポップさに一目惚れ。
《色絵花文琵琶形皿》 南紀高松窯 施釉磁器 日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵
このままでも、十分にインスタ映えしそうですが。
小籠包とかいかしゅうまいとか天心を乗っけると、よりインスタ映えしそうです。
さて、“やきもの勉強会” の同時開催として、
展示室5では、幸若舞という芸能の台本の絵巻 「舞の本絵巻」 がまとめて紹介されています。
《高館》 紙本着色 日本・江戸時代 17世紀
豪華絢爛な絵巻に交じって、なんともゆるゆるな絵巻がありました。
《築島》 紙本着色 日本・室町時代 16世紀
特にゆるゆるだったのが、檻の描写。
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やきもの勉強会 食を彩った大皿と小皿
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