現在、パナソニック 汐留ミュージアムでは、
“AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展” が開催されています。
こちらは、世界的に活躍するプロダクトデザイナー深澤直人氏の国内初となる個展です。
深澤直人氏の名前にピンと来てない方でも、彼がデザインした製品は目にしたことがあるはず。
MoMAのパーマネントコレクションにも選定された加湿器や、
《加湿器》 ±0、2004年、NAOTO FUKASAWA DESIGN 蔵
三角形の形状が特徴的で、すでに400万本も売れているラミーのボールペン、
《NOTO》 LAMY、2008年、NAOTO FUKASAWA DESIGN 蔵
さらには、無印良品の隠れたヒット商品・壁掛け式CDプレーヤーに、
デザインケータイの先駆けとなったauの 「INFOBAR」 や 「neon」 も、
深澤直人氏によって生み出されたプロダクトです。
今回の展覧会には、そんな深澤氏がデザインしたプロダクトの中から、
無印良品やALESSIなどの最新作を含め、選りすぐりの約90点が出展されています。
展示デザインを担当したのも、もちろん深澤氏。
展示室を壁でいくつも仕切り、キッチンやバスまわりなどの居住空間に見立てていました。
そう広くはないパナソニック 汐留ミュージアムの展示室。
そこを、さらに細かく仕切ってしまえば、一つ一つの空間が狭くなってしまうのは当然のこと。
1つの空間にお客さんが数人いるだけで、やや見づらい印象を受けました。
しかし、そんなマイナス要素を加味しても、今回の展示空間は、素晴らしかったです!
深澤氏がデザインしたプロダクトの 「Ambient」 (=周囲) の空気感。
深澤氏がデザインしたプロダクトがある暮らしの 「Ambient」 (=雰囲気)。
それらを実感するには、今回のような展示スタイルでなくてはならなかったように思えます。
スタック可能な椅子を、ちゃんとスタックした状態で展示しているのも、実に行き届いた演出。
ちなみに、キャプションも深澤氏が担当。
デザインした本人の言葉に、時にハッと、時にクスッとさせられます。
「デザイン」 というものをどのように見せるのか。
それに対して極限まで考え抜かれていた今回の展覧会。
まさに、デザイン展の鏡のような展覧会でした。
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AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展
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