5年前の夏に一度サントリー美術館で開催され、
好評を博した “おもしろびじゅつワンダーランド”。
その第2弾となる “おもしろびじゅつワンダーランド2017” に行ってきました!
今回ももちろん、デジタル技術とアナログ手法を駆使、
さまざまな展示方法で日本美術を体験・体感・発見できるプログラムとなっていました。
画面の前で鳳凰の羽ばたきを真似すると、
狩野探幽の 《桐鳳凰図屏風》 に描かれた鳳凰の秘密がわかる映像が見られたり。
お宝をモチーフにしたクッションで満たされたプール (?) で遊ぶことで、
《色絵寿字宝尽文八角皿》 に描かれている宝がズバリ何なのかを楽しく理解できたり。
「びゅー」 とか 「しゅー」 とか、《染付吹墨文大徳利》 の吹墨文を、
マイクに向かってイメージする言葉を叫ぶと、巨大な白いとっくりに文様が浮かび上がったり。
とにかくおもしろいコンテンツがいっぱいでした。
「日本美術を楽しんでもらいたい!」
その全力で本気な気持ちがひしひし伝わってきました。
やりきってます。
それでいて、押しつけがましくない。
素晴らしい展覧会でした!
ただ一つ文句をつけるとしたら、会期が1か月しかないこと。
もったいない!
子どもが行ったら、はしゃぐこと請け合い。
(しかも、なんと中学生以下は無料!)
大人も2人以上で行ったら、はしゃぐこと請け合いです♪
大人1人だと・・・・・周りの目を気にして盛り上がり切れないかも。
僕は、基本的に遠目から楽しんでました (笑)
さて、今回、特におもしろかったのは、
16世紀の絵巻物 《鼠草紙絵巻》 を紹介するコーナーです。
どうしても人間と結婚したいネズミが、
姫君と結婚するというストーリーそのものも、ぶっ飛んでておもしろいですが。
今回のために制作されたスペシャル音声ガイドが、さらなるおもしろさを演出していました。
ちゃんとセリフ調になっているので、全部聴くと約15分と、なかなかの聞きごたえ。
嬉しいことに無料で借りることが出来ます。
チャプターの数字もネズミ仕立てになっていて、可愛らしい。
芸が細かいです。
ちなみに、ネタバレになってしまいますが、《鼠草紙絵巻》 の結末は、なかなかせつないものがありました。
バッドエンド。
夫の正体がネズミであることがわかり、姫君は去ってしまいます。
(↑逆に、なぜしばらくバレなかったのかが不思議でなりませんが)
そして、姫君は別の人間と結婚。
さらに、ネズミ (元夫) が近づかないように、猫を飼ったのでした。
ストーカー対策のセキュリティがしっかりしています (←?)。
さて、ネズミのほうはというと、姫君のことが忘れられず、
姫君が家に残していった服や道具を一つ一つ眺めては、想い出に浸って泣いていたのだとか。
こちらも、もらい泣き。
あの曲が脳内で流れてきました。
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おもしろびじゅつワンダーランド2017
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