ルノアールを筆頭に、モネ、ゴッホ、シャガール…と、
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??
気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!!
さてさて、ついにこのシリーズも30回目!
25回記念の際には、かなり背伸びして、“バー” デビューを果たしたわけですが。
今回は、さらに背伸びして、“銀座のバー” デビューを果たしてきました。
ルイ・ヴィトンの銀座並木通り店のほど近くにあるビルの7階に、そのお店はあります。
Y&M Bar KISLING (ワイ アンド エム バー・キスリング)。
エコール・ド・パリを代表する巨匠モイズ・キスリングの名がついたバーです。
こちらは知る人ぞ知るオーセンティックなバー。
オーセンティックという言葉を、これまでの人生で一度も使ったことがないので、
具体的にオーセンティックがどういうものなのか、イマイチわかっていませんでしたが。
バーに足を踏み入れた瞬間に、悟りました。
この大人な雰囲気が、オーセンティックなのだと。
“巨匠と同じ名前だからという、安易な理由で来るんじゃなかった。。。”
と、完全に雰囲気に呑まれてしまったお子様な僕。
お店の隅っこのほうで、こそっと1杯飲んで帰ろうと決意したのですが。
訪れたのが開店直後ということもあり、
他にお客さんはおらず、なんとカウンターのセンターへと案内されてしまいました。
さらに、緊張感が高まります。
そして、お通しとして、コンソメスープが運ばれてきました。
“お通しでコンソメスープ?!”
一気に煽るべきなのか。
それとも、お酒と一緒に楽しむのか。
そもそも、これが銀座のスタンダードなのか。
脳内はパニック寸前です。
とりあえず、お酒をオーダーしなければ。
まずはこのバーのオススメというマティーニをオーダーしました。
「カクテルの帝王」 と呼ばれるマティーニ。
「モンパルナスの帝王」 と名を同じくするバーで飲むに相応しい1杯と言えましょう。
では、一口。
「!!!」
スッキリとしていて、かつ奥行きがある。
衝撃的な美味しさでした。
今まで飲んでいたマティーニは何だったのか。
そんな根底から覆されるような味でした。
と、マティーニに衝撃を受けた後、
ふとバーテンダーさんの背後に目をやると、さらなる衝撃が!
キスリングの絵が飾ってあるではないですか?!
絵に充満する独特な倦怠感。
エナメル質を思わせる独特な質感。
どう考えてもニセモノな気がしません。
お店の雰囲気も本格派。
カクテルも本格派。
きっと絵もホンモノなはずです。
思い切って、バーテンダーさんに尋ねてみたところ、
「ホンモノですよ」
との回答。
何でも最初のオーナーがキスリングのファンだったそうで、
バーを開店する際に、キスリングの油彩画を購入したのだとか。
ついでに、どのギャラリーで購入したのかまで教えてくれました (笑)
そんなキスリングの絵をイメージしたオリジナルカクテルもあるとのこと。
せっかくなので、オーダーしてみました。
目の前に出されたのは、絵の女性が着てる服と同じ色のカクテル。
フルーティーでありながらも甘すぎず、ウォッカベースでキレのある味でした。
心なしか絵の女性がものほしそうにカクテルを見つめているようです。
いい気分になっていたこともあり、
「マスター、あの女性にもこれと同じカクテルを」
と言ってみたくなりましたが、すんでのところでやめました。
危ない危ない。
もう少しで、頭のおかしな人と思われるところでした。
美味しいカクテルを味わいながら、キスリングの名画 (ホンモノ!) を間近で観る。
30回記念に相応しい素晴らしい時間でした。
・・・・・ちなみに。
お会計も、30回記念に相応しい素晴らしい金額。
絵の女性にカクテルをオーダーしなくて正解でした。
<お店情報>
Y&M Bar KISLING
住所:東京都中央区銀座7-5-4 ラヴィアーレ銀座ビル 7F
定休日:日・祝日
営業時間:月~金 18:00~03:00 土 18:00~23:00
美術ブログ界の巨匠になるべく、ランキングに挑戦しています
街を歩いていると、時に、美術界の巨匠たちと同じ名前のお店に出くわします。
果たして、それらのお店と巨匠との間に関係はあるのか??
気になるようで気にならない。
でも、気にしてしまったら、気になって仕方がない。
そんな疑問を解消すべく、アートテラーは今日も店へと赴く!!
さてさて、ついにこのシリーズも30回目!
25回記念の際には、かなり背伸びして、“バー” デビューを果たしたわけですが。
今回は、さらに背伸びして、“銀座のバー” デビューを果たしてきました。
ルイ・ヴィトンの銀座並木通り店のほど近くにあるビルの7階に、そのお店はあります。
Y&M Bar KISLING (ワイ アンド エム バー・キスリング)。
エコール・ド・パリを代表する巨匠モイズ・キスリングの名がついたバーです。
こちらは知る人ぞ知るオーセンティックなバー。
オーセンティックという言葉を、これまでの人生で一度も使ったことがないので、
具体的にオーセンティックがどういうものなのか、イマイチわかっていませんでしたが。
バーに足を踏み入れた瞬間に、悟りました。
この大人な雰囲気が、オーセンティックなのだと。
“巨匠と同じ名前だからという、安易な理由で来るんじゃなかった。。。”
と、完全に雰囲気に呑まれてしまったお子様な僕。
お店の隅っこのほうで、こそっと1杯飲んで帰ろうと決意したのですが。
訪れたのが開店直後ということもあり、
他にお客さんはおらず、なんとカウンターのセンターへと案内されてしまいました。
さらに、緊張感が高まります。
そして、お通しとして、コンソメスープが運ばれてきました。
“お通しでコンソメスープ?!”
一気に煽るべきなのか。
それとも、お酒と一緒に楽しむのか。
そもそも、これが銀座のスタンダードなのか。
脳内はパニック寸前です。
とりあえず、お酒をオーダーしなければ。
まずはこのバーのオススメというマティーニをオーダーしました。
「カクテルの帝王」 と呼ばれるマティーニ。
「モンパルナスの帝王」 と名を同じくするバーで飲むに相応しい1杯と言えましょう。
では、一口。
「!!!」
スッキリとしていて、かつ奥行きがある。
衝撃的な美味しさでした。
今まで飲んでいたマティーニは何だったのか。
そんな根底から覆されるような味でした。
と、マティーニに衝撃を受けた後、
ふとバーテンダーさんの背後に目をやると、さらなる衝撃が!
キスリングの絵が飾ってあるではないですか?!
絵に充満する独特な倦怠感。
エナメル質を思わせる独特な質感。
どう考えてもニセモノな気がしません。
お店の雰囲気も本格派。
カクテルも本格派。
きっと絵もホンモノなはずです。
思い切って、バーテンダーさんに尋ねてみたところ、
「ホンモノですよ」
との回答。
何でも最初のオーナーがキスリングのファンだったそうで、
バーを開店する際に、キスリングの油彩画を購入したのだとか。
ついでに、どのギャラリーで購入したのかまで教えてくれました (笑)
そんなキスリングの絵をイメージしたオリジナルカクテルもあるとのこと。
せっかくなので、オーダーしてみました。
目の前に出されたのは、絵の女性が着てる服と同じ色のカクテル。
フルーティーでありながらも甘すぎず、ウォッカベースでキレのある味でした。
心なしか絵の女性がものほしそうにカクテルを見つめているようです。
いい気分になっていたこともあり、
「マスター、あの女性にもこれと同じカクテルを」
と言ってみたくなりましたが、すんでのところでやめました。
危ない危ない。
もう少しで、頭のおかしな人と思われるところでした。
美味しいカクテルを味わいながら、キスリングの名画 (ホンモノ!) を間近で観る。
30回記念に相応しい素晴らしい時間でした。
・・・・・ちなみに。
お会計も、30回記念に相応しい素晴らしい金額。
絵の女性にカクテルをオーダーしなくて正解でした。
<お店情報>
Y&M Bar KISLING
住所:東京都中央区銀座7-5-4 ラヴィアーレ銀座ビル 7F
定休日:日・祝日
営業時間:月~金 18:00~03:00 土 18:00~23:00
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