三鷹市美術ギャラリーで開催中の “届かない場所 高松明日香展” に行ってきました。
こちらは、高松市高松町生まれ高松市在住で、
現在注目株のアーティスト高松明日香さんの東京の美術館では初となる個展です。
展覧会冒頭の主催者挨拶の結びに、
「どうぞ、27点の作品に耳を澄ませてみてください。」
とあったので、
“あれ?意外と作品の少ない展覧会だなぁ”
と思ったのですが、会場に入ってみて、思い違いに気づかされました。
どうやら、これ全部で1点の作品のようです。
同じく、これも全部で1点の作品。
この壁全体には、2点の作品が展示されています。
つまり、27点の作品のほとんどが、組作品 (1点を除く)。
絵を1枚1枚カウントすると、軽く100を超えていました。
“意外と作品の少ない展覧会” と疑ってしまって、申し訳ありません。
ちなみに、今回出展されている絵の多くは、
高松明日香さんがこれまでにコツコツと描きためてきたもの。
それぞれ1枚1枚が、もともとは独立した作品でした。
今回の展覧会では、それらの過去作をリミックスして、
(高松さんの言葉を使えば、ガラガラポンして)、新たに組作品として発表しています。
CDでいうならば、これまでの絵はシングル曲で、
それらを選んで並び替えて、新たなタイトルを付けてアルバムとして発表するような感じでしょうか。
例えば、こちらは、《照応》 という組作品。
個々のタイトルは左から、《低空飛行》《心》《意図のある風景》《眠り》《眼中の光》 です。
描かれた年代もモチーフもバラバラなのですが、
最初からこういう形の組作品であったかのような不思議な安定感がありました。
高松さんの絵のモチーフとなるのは、自ら撮影した写真や、
インターネットから拾い集めた画像、映画の一場面など、何気ないイメージです。
それゆえ、1枚1枚に注目して鑑賞すると、
いい意味で淡々としていて、いい意味で訴えかけてくるものがありません。
独特な色合いも、iPhoneのカメラアプリで加工したかのようで、
(「プロセス」 とか 「トランスファー」 とか。あまり使ったことがないヤツ)
全く関係ない他人のインスタグラムの写真を眺めているような気分になりました。
が、こうして1つに括られ、組作品の形で展示されると、
それぞれの絵に何か関連性のようなものを感じ取ったり、
勝手に脳内でストーリーを組み立ててしまったり。
1点ずつ鑑賞するのとは違って、膨らみや広がりが感じられます。
絵の配置の仕方によっては、まるで映画の予告編を見ているよう。
もしくは、まるで『24 -TWENTY FOUR-』 のCM明けの映像を見ているよう (笑)
何はともあれ、不思議で新鮮な鑑賞体験でした。
この他では味わったことがない鑑賞体験を、
言葉で上手く伝えるのは、なかなかに至難の業。
“届かない場所 高松明日香展” の魅力が、少しでも皆様に届いたのでしたら幸いです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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こちらは、高松市高松町生まれ高松市在住で、
現在注目株のアーティスト高松明日香さんの東京の美術館では初となる個展です。
展覧会冒頭の主催者挨拶の結びに、
「どうぞ、27点の作品に耳を澄ませてみてください。」
とあったので、
“あれ?意外と作品の少ない展覧会だなぁ”
と思ったのですが、会場に入ってみて、思い違いに気づかされました。
どうやら、これ全部で1点の作品のようです。
同じく、これも全部で1点の作品。
この壁全体には、2点の作品が展示されています。
つまり、27点の作品のほとんどが、組作品 (1点を除く)。
絵を1枚1枚カウントすると、軽く100を超えていました。
“意外と作品の少ない展覧会” と疑ってしまって、申し訳ありません。
ちなみに、今回出展されている絵の多くは、
高松明日香さんがこれまでにコツコツと描きためてきたもの。
それぞれ1枚1枚が、もともとは独立した作品でした。
今回の展覧会では、それらの過去作をリミックスして、
(高松さんの言葉を使えば、ガラガラポンして)、新たに組作品として発表しています。
CDでいうならば、これまでの絵はシングル曲で、
それらを選んで並び替えて、新たなタイトルを付けてアルバムとして発表するような感じでしょうか。
例えば、こちらは、《照応》 という組作品。
個々のタイトルは左から、《低空飛行》《心》《意図のある風景》《眠り》《眼中の光》 です。
描かれた年代もモチーフもバラバラなのですが、
最初からこういう形の組作品であったかのような不思議な安定感がありました。
高松さんの絵のモチーフとなるのは、自ら撮影した写真や、
インターネットから拾い集めた画像、映画の一場面など、何気ないイメージです。
それゆえ、1枚1枚に注目して鑑賞すると、
いい意味で淡々としていて、いい意味で訴えかけてくるものがありません。
独特な色合いも、iPhoneのカメラアプリで加工したかのようで、
(「プロセス」 とか 「トランスファー」 とか。あまり使ったことがないヤツ)
全く関係ない他人のインスタグラムの写真を眺めているような気分になりました。
が、こうして1つに括られ、組作品の形で展示されると、
それぞれの絵に何か関連性のようなものを感じ取ったり、
勝手に脳内でストーリーを組み立ててしまったり。
1点ずつ鑑賞するのとは違って、膨らみや広がりが感じられます。
絵の配置の仕方によっては、まるで映画の予告編を見ているよう。
もしくは、まるで『24 -TWENTY FOUR-』 のCM明けの映像を見ているよう (笑)
何はともあれ、不思議で新鮮な鑑賞体験でした。
この他では味わったことがない鑑賞体験を、
言葉で上手く伝えるのは、なかなかに至難の業。
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