日本最大級の “本” のミュージアム。
それが、東洋文庫ミュージアム。
蔵書数は、なんと100万冊以上を誇ります。
そんな東洋文庫ミュージアムの目玉ともいうべき展示空間が・・・
こちらのモリソン書庫。
3階建てという超巨大な書庫に収められているのは、
古い本に似せて作られたレプリカなどではなく、全部本物の貴重書です。
ちなみに、このモリソン書庫も含めて、東洋文庫ミュージアムは撮影可。
インスタ映えすること請け合いです。
さてさて、こちらのモリソン書庫に収められているのが、「モリソン文庫」。
東洋文庫の創設者である岩崎久彌が、3万5千ポンドという高額で、
モリソンから購入した約2万4千点からなる貴重な洋書・絵画資料のコレクションです。
そんなモリソン文庫が購入されたのは、今からちょうど100年前の1917年のこと。
それを記念して、現在、モリソン文庫を大々的にフィーチャーした、
“モリソン文庫渡来100周年 東方見聞録展─モリソン文庫の至宝” が開催されています。
展覧会のスタートで紹介されているのは、ジョージ・アーネスト・モリソンその人。
ジャーナリストでもあり、冒険家でもあり、
医者でもあり、中華民国総統府の政治顧問でもあった人物です。
そこまでお金持ちではなかったそうですが、
コレクター気質があり、時には借金をしながらも膨大な数の本を集めていたとのこと。
自宅には、プライベート図書館もあったそうです。
そんなモリソンが特に力を入れて集めていたのが、
黄金の国ジパングでお馴染み、マルコ・ポーロの 『東方見聞録』 。
出版年や発売された国は、それぞれ。
実に54種類の 『東方見聞録』 をコレクションしていたそうです。
中でもとりわけ貴重なのが、こちらの1485年出版の 『東方見聞録』。
世界で3番目に古い 『東方見聞録』 なのだとか。
ラテン語で書かれているため、内容はサッパリ読めませんでしたが。
ものすごく貴重な本であることは、オーラで伝わってきました。
また、今回の展覧会では、他にも、
歴史の教科書で一度は目にしたことがあるであろうアヘン戦争の図や、
『王様と私』 で “世界のケン・ワタナベ” が演じた王様のモデル・ラーマ4世の直筆の手紙、
世界一美しいと称されるジョン・グールドによる鳥類の図鑑など、
モリソン文庫の中でも、特に貴重な本や絵画資料が惜しげもなく展示されています。
まさにモリソン文庫のベスト盤のような展覧会。
いや、この展覧会に合わせて、常設スペースで、
『魏志倭人伝』 や 『日本書紀』 といった・・・
稀覯本の数々が展示されていたので、東洋文庫のベスト盤のような展覧会と言えましょう。
東洋文庫ミュージアム未訪の方は、是非この機会に!
ちなみに、東洋文庫ミュージアムといえば、
時々、キャプションで笑いを取りに行くことでもおなじみの (←?) ミュージアム。
今回も、いくつかやらかしていました。
例えば、
イギリスの騎士ジョン・マンデヴィルの 『東方旅行記』 のキャプションには・・・
「英国騎士の奇妙な大冒険」 というフレーズが。
たぶん、というか、間違いなくジョジョを意識しています。
ゴゴゴゴゴ。
そして、何よりツッコまざるを得なかったのが、
ジョン・ヘンリー・リーチによる蝶類の本のキャプションです。
そこには、こう書かれていました。
チョウひねりの無いダジャレです (笑)
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東方見聞録展─モリソン文庫の至宝
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