前編に引き続き、名字に関する説を調査していきます。
日本人に多い名字ランキング第11位は、吉田。
画家では吉田博、建築家では吉田五十八と、それぞれ巨匠が存在しているので、
吉田の名がついた美術館の1つや2つは、当然あるだろうと、高を括っていたのですが・・・。
なんと1館も存在せず。
書家の吉田苞竹の名がついた吉田苞竹記念会館が、
つい最近まで麻布に存在していたそうなのですが、街の再開発の対象となり閉鎖された模様。
人知れず、吉田の名前は、美術館の世界から消滅していたようです。
ちなみに、音楽のジャンルであれば、
茨城県に吉田正音楽記念館が存在していますが、それはさすがにギリアウト。
また、広告とマーケティングの資料館アド・ミュージアム東京を運営しているのが、
吉田秀雄記念事業財団ではありましたが、これもさすがにギリアウト。
よって・・・
説立証ならず。。。
説立証とはなりませんでしたが、せっかくなので12位以降も引き続き調査。
第12位の山田は、群馬県に高崎市山田かまち美術館、
第13位の佐々木は、秋田県に秋保の杜佐々木美術館&人形館、
第14位の山口は、先日ブログで紹介したばかりの山口蓬春記念館と、それぞれクリア。
続く第15位は、松本。
「松本 美術館」 で検索しても出てくるのは、松本市美術館および松本民芸館の2館のみ。
と、これはもちろん地名。
名字の松本ではありません。
しかし、リサーチを懸命に続けた結果、
京都府に松本明慶佛像彫刻美術館があることが判明。
松本もクリアです。
ところが、第16位の井上は、東洋大学内に井上円了記念博物館や、
クレマチスの丘に井上靖文学館が存在していましたが、美術館は1館もなし。
第17位は、木村。
新潟県に木村茶道美術館が存在していました。
なんでも収蔵している茶器を使って、実際に茶事を楽しむことも出来る美術館なのだとか。
茶道具好きには夢のような美術館です。
ちなみに、湯河原には、陶磁器や刀剣を展示する木村美術館という美術館があるようです。
ただし、木村の公式ホームページはありませんでした。
第18位は、林。
それよりランキングの下がる第22位の森の名がついた美術館は、すぐにパッと思い浮かびますが。
林美術館は、存在しませんでした。
しかし、愛知県に財団法人 林美術財団 名都美術館が存在しているよう。
というわけで、林も、クリアしました。
日本人に多い名字ランキング第19位は、斉藤。
難しい “齋藤” のほうの齋藤美術館は岐阜県に、
ちょっと難しい “斎藤” のほうのやないづ町立斎藤清美術館は福島県に、
それぞれ存在していました。
ちなみに、1999年より休館している斎藤記念川口現代美術館というのもあるようです。
一番シンプルな “斉藤” は、見つかりませんでした。
さて、いよいよラスト。
20位は、清水です。
「清水 美術館」 で検索すると、表示されるのは、清水三年坂美術館ばかり。
いわずもがな、これは地名。
というか、読み方も、“しみず” でなく、“きよみず” です。
全国の 「吉田さん」「井上さん」「清水さん」、
美術館を建てた際には、ご一報くださいませ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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