現在、板橋区立美術館で開催されているのは、
“世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦” 。
南インドの小さな出版社タラブックスを、日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。
全体でも50人に満たない小さな出版社であるにも関わらず、
世界中の本好きから熱い注目を集めているというタラブックス。
そんなタラブックスを代表する1冊 『夜の木』 はもちろん、
これまでに出版した絵本とその原画や資料など、合わせて約300点が展示されています。
タラブックスの人気の秘訣は何と言っても、ハンドメイドの美しすぎる絵本にあるそうです。
インド各地の少数民族たちによる味わい深い絵を、
ふかふかした風合いの手すきの紙に、シルクスクリーンの技法で印刷。
それを、職人さんたちが1冊1冊、手作業で製本しているのだとか。
中には、紙ではなく、布に印刷している絵本も。
もはや絵本というよりも美術工芸品といった感じでした。
美しすぎる絵本として人気が高いのも納得です。
と、ふと気になって、すぐにスマホでAmazonを立ち上げ、
タラブックスの本をチェックしてみたところ・・・やはり、それなりのお値段!
しかも、そのほとんどが、手作りのため入荷待ち!
そんな希少な本が会場に集結しているだなんて。
しかも、閲覧も可能だなんて。
世界中のタラブックスファンにとっては、きっと奇跡のような展覧会なのでしょう。
どうりで食い入るように展覧会を鑑賞している人が多かったわけです。
ちなみに、個人的にお気に入りなのは、『みずの生きもの』 という一冊。
パッと見は、まるで子供が描いたようなヘタウマな絵なのですが。
よくよく見ると、細部が異常に細かく、執拗なほどにみっちりと線が描きこまれています。
無邪気と狂気が共存したかのような独特の画風に、思わず引き込まれてしまいました。
サンタさん、今年のクリスマスプレゼントは、この絵本だと嬉しいです。
最後に、一番印象に残った絵本をご紹介。
いきなりですが、ここでクエスチョンです。
この絵本は、とある有名な童話をタラブックスが大胆にアレンジしたもの。
さて、その童話とは、一体なんでしょう?
この時点でわかったアナタ、かなりスゴいです。
わからなかった方のために、ヒントとして、別のカットをお見せいたしましょう。
人形と伸びる鼻。
さすがに、もうおわかりですね。
そう、正解は・・・
『ピノキオ』 でした。
最初に紹介した絵の右のほうは、
クジラに食べられてしまったピノキオのシーンを表していたのですね。
・・・・・クジラのお腹の中、狭っ!
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世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
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